Image by Kārlis Dambrāns(CC BY)
フェイスブック、バーチャルアシスタント機能「M」を「Messenger」で提供
Meet the M: Facebook launches AI personal assistant
2015.08.27
Updated by WirelessWire News編集部 on August 27, 2015, 12:15 pm JST
Image by Kārlis Dambrāns(CC BY)
Meet the M: Facebook launches AI personal assistant
2015.08.27
Updated by WirelessWire News編集部 on August 27, 2015, 12:15 pm JST
米フェイスブックは現地時間26日、人工知能(AI)技術を活用したバーチャルアシスタント・サービス「M」の実験提供を開始したことを明らかにした。同社は米国の一部のユーザーを手始めに、将来的には「Messenger」アプリを利用する全ユーザーに同サービスを提供したい考えだという。
グーグル(Google)の「Google Now」やアップル(Apple)の「Siri」、マイクロソフト(Microsoft)の「Cortana」、アマゾン(Amazon)の「Alexa」など、米テクノロジー大手各社はいずれもパーソナルアシスタント機能関連で活発な動きをみせている。フェイスブックの「M」がこれら競合機能/サービスと異なるのは、ユーザーが尋ねた質問に答えることなどに加え、ユーザーの依頼に応じてレストランの予約や旅行の手配、友人の誕生日に渡すプレゼントの提案などまで行うという点。
こうしたサービスまで行うために、フェイスブックは「M-Trainer」というカスタマーサポート的な人員も併用しながら、サービス提供やマシン側のアルゴリズムの精度向上を行う考えだという。
フェイスブックは以前からいわゆる「ディープラーニング」技術などを用いたAI関連の取り組みを積極的に進めてきており、Facebookに投稿される膨大な数の写真データを元にした画像の自動認識技術を開発していることも報じられていた。ただ、検索サービスやスマートフォンなどの端末を使ってデータを収集できる他社とは異なり、フェイスブックにはいまのところ画像のデータを効率的に集めらる方法がないことから、同社はすでに約7億人の登録ユーザーを持つ「Messenger」アプリにパーソナルアシスタント機能を持たせることで、アルゴリズムの精度向上に不可欠な膨大なデータを効率的に収集できる体制をつくりたい考えだという。
「M」サービスはいまのところ、テキストベースの質問・依頼と回答だけが可能。また「Google Now」や「Cortana」のように、ユーザーの予定や居場所などに応じて適切な情報を提示する機能も現時点では提供されていないという。
【参照情報】
・Facebook Launches M, Its Bold Answer to Siri and Cortana - Wired
・Facebook Built a ‘Personal Assistant’ Inside Messenger - Re/code
・Facebook M: Meet the Social Network’s Answer to Siri and Google Now - WSJ
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