KDDI総合研究所 量子基盤室の斉藤和広室長は、GPUからさまざまな方式の量子コンピューターまで、ハードウエアの違いを意識せず利用できるAI・量子共通基盤の研究を進める。一方、古澤瞬コアリサーチャーは、機械学習と量子アニーリングを組み合わせ、刻々と変化する通信環境を先回りして最適化する技術を研究中だ。材料開発などの通信以外のユースケースも射程に入っている。量子コンピューターそのものを作るのではなく、量子を「使える」環境と「使い道」をつくる、ということだ。2人の研究から、KDDIが描く次世代の通信×計算基盤と、企業や研究機関との連携による量子時代への備えが見えてくる。
2026.10.19
「AIがつくったもの」は、誰の作品なのか AI、とりわけ画像を生成するAIを使えば、ほんの数秒で、まるでプロのイラストレーターが描いたような画像ができあがります。これまで絵を描くために必要だった技術や経験がなくても、ある […]
2026.10.19
画像も扱える生成AIは、電子回路図や配線図などの技術図面も容易に理解できるはずと期待されていたが、実際には、部品の名称や図面の概要は説明できても、どの部品とどの部品がつながっているのか、という接続関係を正確に読み取るのは […]
2026.10.16
ロボットが重い荷物を運ぶ映像を見ると、その仕事をすぐにでも任せられそうに思える。だが、現場に設置し、安定して動かし続ける費用まで含めると、人に任せるより得になるだろうか。 米Anthropicが2026年9月30日に公表 […]
2026.10.13
人間は物をつかむ前に、その形や大きさ、自分からの距離を無意識に把握している。ロボットも同じだ。どれほど高度なAIを搭載していても、目の前の箱までの距離や、人や障害物の位置が分からなければ、安全に動くことはできない。 米国 […]
2026.10.06
スーパーやドラッグストアの棚に商品が並ぶ前、配送センターでは、さまざまな商品を、店舗ごとの注文に合わせて選び、一つのパレットへ積み直す作業が行われている。商品も数量も毎日変わるため、見た目ほど単純な仕事ではない。米国のM […]
2026.09.29
一台のロボットがドアの開け方を覚えたとする。その技能を、形も仕組みも異なる別のロボットでも利用できるようにすることは可能だろうか。欧州のロボット研究ネットワーク「euROBIN(ユーロビン)」は、この難題に取り組んでいる […]
2026.09.24
AIエージェントは、文章を書いたり、情報を調べたり、ソフトウェアを操作したりできるようになってきた。では、そのAIが現実世界の機械を動かすには何が必要になるのか。 Anthropicは2026年8月27日、AIエージェン […]
2026.09.15
フィジカルAIを、現実世界を認識し、判断し、その結果を実際の行動として実行するAIだと捉えるなら、その身体は必ずしも人型ロボットである必要はない。建設現場で土を掘り、ならし、トラックに積み込むショベルカーであっても、フィ […]
2026.09.08
がん治療で用いられる「CAR-T細胞療法」は、患者自身の免疫力の要であるT細胞(=T細胞受容体というタンパク質分子を介してさまざまな異物を認識して攻撃する免疫細胞)に、改変が施されたキメラ抗原受容体(CAR:Chimer […]
2026.09.03
サイバー攻撃を先回りして防ぐには、攻撃者が何をしようとしているのかを知る必要がある。KDDI総合研究所の村上洸介氏は、AIで企業ネットワークを模した動的なハニーポットを構築し、攻撃者を誘い込んでその行動を観測する。一方、三本知明氏は、そこで得た攻撃データやダークWebなどの情報を分析し、次の攻撃への備えにつながるサイバー脅威インテリジェンス(CTI)へ変えていく。攻撃を観測する研究と、データから意味を引き出す研究。2人のチーミングから、AI時代の新しいセキュリティ対策と、その社会実装への道筋が見えてくる。
2026.09.02
生成AIを安心して社会で使うには、不適切な回答やサイバー攻撃を防ぐとともに、危険性や影響を人が理解できることも重要になる。KDDI総合研究所の長谷川健人氏は、心理学のパーソナリティ指標を取り入れ、不適切な回答を検知するとともに、その判断に説明性を持たせるガードレール技術を研究する。一方、加藤広野氏は、複雑化するAIセキュリティのリスクと社会への影響を体系化し、「AIセキュリティマップ」として可視化する。2人の取り組みから、安全なAIを社会に広げるための技術と知識、そして多様なパートナーとの連携によって研究成果を社会へつなげる道筋を探る。
2026.09.02