アップルとシスコが提携発表 - 法人向けサービスで多岐にわたる協力へ
2015.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2015, 11:48 am JST
2015.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2015, 11:48 am JST
アップル(Apple)とシスコシステムズ(Cisco Systems;以下、シスコ)がIOS端末関連で提携したことを米国時間31日に明らかにした。シスコが提供する法人向けネットワーク・サービスなどをアップル製モバイル端末からより効果的に利用できるよう協力を進めていくという。
アップルは昨年夏以来IBMとの提携を進めてきており、今回のシスコとの提携はそれに続く法人市場向けの大きな取り組みとなる。
シスコのジョン・チャンバース(John Chambers)CEOとアップルのティム・クック(Tim Cook)CEOが発表したこの提携では、たとえばシスコのビデオ会議システムやオンラインミーティングサービス「WebEx」などを「iPhone」や「iPad」でもより簡単に利用できるようにしていくという。そのほか、iPhoneと法人用固定電話とで連絡先情報を共有できるようにしたり、iPhoneのカレンダー情報とビデオ会議/チャットアプリとを連携させることなども想定されているという。
さらに両社が企業内ネットワークの改善でも協力し、重要なビデオ会議でネットワーク帯域を拡大するファストレーン機能の利用や、iOSアップデート時にネットワークの通信速度低化を防ぐ新たな方法などの開発を進めていくことも協力の具体的な例として挙げられている。
WSJでは、アップルとシスコが10か月前から協力の具体的な内容について話し合いを続けてきたとする両CEOの話を紹介している。またBloombergでは、両社のエンジニアがすでに協力を進めてきており、今後は営業担当者同士でも共同でセールスを行うことになると記している。
なお、WSJではアップル側の提携の狙いについて、6四半期連続で販売台数が減少しているiPadの売上低下に歯止めをかけることではないかとも推測している。
【参照情報】
・Apple and Cisco Partner to Deliver Fast Lane for iOS Enterprise Users - Apple
・Apple, Cisco Unveil Business Partnership - WSJ
・Apple Teams Up With Cisco, Expanding Corporate-Sales Push - Bloomberg
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