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IBM、「blockchain」技術を応用したオンライン取引の新たな仕組みを開発中(WSJ報道)

2015.09.18

Updated by WirelessWire News編集部 on September 18, 2015, 15:15 pm JST

IBMで、Bitcoinを支える不正防止技術を利用した新たな電子取引用ソフトウェアの開発が進んでおり、数カ月以内にもこの技術がオープンソースでリリースされる可能性があるという。米国時間16日付のWSJが報じている。

電子貨幣のBitcoinには「blockchain」と呼ばれる取引記録の仕組みが使われ、これによりで二重払いなどの不正利用を防いでいる。IBMの研究チームでは昨年から独自のblockchainシステムの開発を進めており、将来的にこの技術を安全性の高いオンライン取引ソフトウェアに利用したい考え。また金融機関や一般企業などでの採用を促すために、同社ではこの技術をオープンソースで公開する予定だという。

WSJでは、この技術の応用例として、中国の取引先に商品を発注した米国企業が商品の到着を確認した瞬間に、取引先への代金の支払いが自動的に完了するといった例を挙げている。

blockchain関連では今週はじめに、欧米の大手金融機関9社がその利用の枠組みづくりを共同で進めることになった、というニュースがReutersで伝えられていた。この取り組みにはゴールドマンサックス(Goldman Sachs)、バークレイズBarclays)、JPモルガン(JP Morgan)ステートストリート(State Street)、UBS、RBS(Royal Bank of Scotland)、クレディスイス(Credit Suisse)、BBVA、オーストラリア・コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank of Australia)の各社が参加を表明。また6月にはSymbiontというベンチャー企業にニューヨーク証券取引所(NYSE Euronext)が投資したことなども話題になっていた。

なお、IBMでは今年1月に同じくblockchainをモデルにした「Adept」と呼ばれるインターネット接続端末のモニタリングシステムを発表していたが、今回のソフトウェアはこれとは別の取り組みだという。

【参照情報】
IBM Adapts Bitcoin Technology for Smart Contracts - WSJ
IBM Developing New Blockchain Smart Contract System - CoinDesk
Nine of the World’s Biggest Banks Form Blockchain Partnership - Reuters
U.S. tech company raises $1.25 mln from ex-NYSE Euronext CEO, ex-Citadel trader - Reuters

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