アップル（Apple）の法人顧客に対する売上が年間250億ドル規模に達していることを同社のティム・クック（Tim Cook）が米国時間29日に明らかした。

クック氏の発言はボックス（Box）が主催した「BoxWorks」カンファレンスのなかで出てきたもので、同氏によるとアップルでは前会計年度（今年6月末締め）のる対法人売上が売上全体の約14％にあたる250億ドルという。またこの数字のなかには個人の私物を職場に持ち込む「BYD」のケースは含まれていないとWSJでは記している。

スティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）氏の存命中には法人ビジネスに消極的だったアップルだが、CEOがクック氏に代わってからは大きく方向転換し、IBMやシスコシステムズとの提携をはじめとして、さまざまな取り組みを進めてきていることが報じられている。また今月はじめにあった新製品発表会では、ビジネス用を意識したiPadの新機種の投入も明らかにしていた。

この話題に触れたWSJでは、250億ドルという年間売上について、同期間におけるマイクロソフトの法人売上（約520億ドル）の半分弱にあたり、また売上規模で上位10社に入るものなどと指摘している。

【参照情報】
・Apple’s Business-Related Revenue Hits $25 Billion - WSJ
・Tim Cook Says Enterprise Is a $25 Billion Annual Business for Apple - Re/code
・Apple CEO Cook makes another enterprise play - USA Today