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スティーブ・ジョブズと自動車分野参入を検討していた - トニー・ファデルが明らかに

2015.11.05

Updated by WirelessWire News編集部 on November 5, 2015, 14:11 pm JST

アルファベット(Alhphabet)傘下のネストラボ(Nest Labs)創業者で、元アップル(Apple)幹部のトニー・ファデル(Tony Fadell)氏が、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)元CEOと自動車分野参入について意見を交換したことがあったとするエピソードを語っている。

米国時間4日にBloomberg TVの「 Studio 1.0」に出演したファデル氏は、アップル在籍中の2008年に、自らとジョブズ氏が散歩しながら、自動車業界参入についてアイディアを語り合い、「アップルならどのような自動車を開発するか」などについて意見を交わしたことが何度かあったと述べている。

同氏によると、当時はまだアップルがiPhoneをリリースして間もない時期でもあり、ジョブズ氏は社会に及ぼす影響の大きさなどを考慮してスマートフォン分野にリソースを集中させることしたという。

アップルの自動車業界参入の可能性については、同社が「Project Titan」と呼ばれる電気自動車の開発プロジェクトを進めているとする話が今年2月にWSJで報じられていた。またこれに関連して、アップルが米バッテリーメーカーのA123システムズ(A123 Systems)から開発チームの主要なメンバーを引き抜いたとして同社から訴えられていたことも伝えられていた。さらに、先月にはアップルがボーカルIQ(VocalIQ)という英国の人工知能(AI)関連のベンチャー企業を買収していたことが報じられており、この買収が自動車分野へのAI技術の応用のためではないかという指摘も出ていた。

ファデル氏は今回のインタビューのなかで、アップルの自動車に関する計画のことは知らないとしつつ、「携帯電話と自動車に大差は無い」「バッテリー、コンピュータ、モーターなど、内蔵される部品にも共通するものが多い」「ほんとうに難しいのは、接続に関する部分と、自動走行をどう実現させるかに関する部分」といった自らの考えを披露していたと、Bloombergでは伝えている。

【参照情報】
Steve Jobs Considered Building an Apple Car in 2008 - Bloomberg
Apple considered making a car in 2008, says Nest's Tony Fadell - The Verge
Steve Jobs Tinkered With the Idea of an Apple Car the Year After the iPhone Premiered - Re/code

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