※画像はイメージです original image: © kentoh - Fotolia.com
米600MHz帯オークション、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストも参加の意向
2015.11.11
Updated by WirelessWire News編集部 on November 11, 2015, 12:23 pm JST
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2015.11.11
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シリコンバレーのVC、ソーシャルキャピタル(Social Capital)の創業者であるチャマス・パリハピティヤ(Chamath Palihapitiya)氏が米国時間10日、米連邦通信委員会(FCC)が2016年に予定する周波数帯オークションへの参加の意向を明らかにした。
Re/codeなどの報道によると、パリハピティヤ氏は、同日ニューヨークで行われた「Mobile First Summit」のなかで、ソーシャルキャピタルが資金を提供するベンチャー企業のラマ(Rama)を通じて同オークションに参加する考えを明らかにしたという。また同氏は、同オークションでのライセンス獲得のために40億ドルから100億ドル程度の資金が必要になるとの見通しを示したほか、同氏以外に複数の著名な人物("identifiable names")がこの取り組みに加わることになるなも示唆したという。
パリハピティヤ氏は、Ramaが周波数帯ライセンスを取得できた場合、ロータスフレア(LotusFlare)というベンチャー企業が開発するソフトウェアを利用しながら携帯通信事業の展開する考え。Re/codeによると、ロータスフレアはやはりソーシャルキャピタルの投資先のひとつで、主に新興市場などのユーザーが携帯通信サービスを低価格で利用できるようにするためのアプリなどを開発しており、パリハピティヤの出身地であるスリランカでは、グーグル(Google)の進めるProject Loon(気球を使ったネット接続環境の提供)にも協力しているという。
パリハピティヤ氏は、米国市場での携帯通信事業の展開について、ラマを通じて広範なカバレッジとシンプルな料金体系を特徴とする携帯通信サービスを提供したい考えで、具体的にはマイクロセルの併用などにも言及したという。
米連邦通信委員会(FCC)が来年前半に実施を予定する600MHz周波数帯のオークション(「インセンティブ・オークション」)には、いまのところAT&Tやベライゾン(Verizon)などの既存事業者が参加の入札意向を表明。それに対してスプリント(Sprint)は9月下旬に参加を見送る考えを明らかにしていた。また10月はじめには、FCCからオークション実施を通じて最大450億ドルの歳入が見込めるとする予想も発表されていた。
【参照情報】
・Chamath Palihapitiya Is Raising Billions to Take On AT&T and Verizon - Re/code
・This billionaire investor is going after AT&T and Verizon with new carrier upstart - Business Insider
・Silicon Valley venture capitalist raising billions to build Verizon, AT&T rival - Silicon Valley Business Journal
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