Bluetooth規格、IoT向けに機能拡張へ - 通信速度は2倍、通信範囲は4倍に
2015.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2015, 11:52 am JST
2015.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2015, 11:52 am JST
Bluetooth関連の業界団体であるBluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)が米国時間11日、同技術の2016年のロードマップの概要(プレビュー)を明らかにした。IoT(モノのインターネット)関連の製品やサービスの増加に対応するための、通信範囲の拡大や通信速度の高速化、メッシュネットワークへの対応などが打ち出されている。
この話題を採り上げたVentureBeatによると、Bluetooth SIGでは新たな「Bluetooth LE」の規格について、消費電力を従来と同程度に据え置いたまま、通信範囲を従来比4倍に拡大し、通信速度も従来比2倍まで高速化したい考え。またメッシュネットワークへの対応を通じて、複数のBluetooth端末を利用した広範囲な無線通信網実現も想定されているという。
この話題に触れた9to5 Macでは、iPhoneとの接続にBluetoothを利用する「Apple Watch」を引き合いに出しながら、通信速度が速くなればWatch用アプリの反応向上が期待できるなどと記している。
Bluetooth SIGは、エリクソン(Ericsson)、アップル(Apple)、インテル(Intel)、ノキア(Nokia)、マイクロソフト(Microsoft)、レノボ(Renovo)、東芝などが参加する標準化団体。同グループの予想では、IoT関連の市場規模は2025年に2兆〜11兆ドルまで拡大する可能性があるという。
なお、同グループでは今後数ヶ月のうちに新たなロードマップの詳細を明らかにする見通しだという。
【参照情報】
・Bluetooth Technology to Gain Longer Range, Faster Speed, and Mesh Networking in 2016 - Bluetooth SIG
・IoT drives the Bluetooth roadmap: Faster, bigger range, and mesh networking support in 2016 - VentureBeat
・Apple devices will benefit from Bluetooth improvements for range, speed, & smart apps next year - 9to5 Mac
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