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グーグル(Google)は米国時間19日、VMウェア(VMware)の共同創業者として知られるダイアン・グリーン(Diane Greene)氏の立ち上げたベンチャー企業ビバップ(Bebop)の買収を発表。またこの買収に伴い、グリーン氏はグーグルのクラウド部門責任者に就任するという。

この話題を採り上げたNYTimesでは、グーグルが約3年前から同社の社外取締役を務めているグリーン氏を幹部に起用したことについて、法人向けクラウドビジネスの分野でアマゾン(Amazon)やマイクロソフト(Microsoft)への追い上げを図りたい同社の考えの表れと指摘。また、グリーン氏のポストが非常に大きな責任を伴うものであるとするラリー・ペイジ(Larry Page)アルファベット(Alphabet)CEOのコメントも紹介されている。いっぽう、VentureBeatでは、グーグルがクラウド事業を重要なビジネスのひとつに位置付けており、先日には同社でインフラ関連の取り組みを率いるウルス・ヘルツル(Urs Hölzle)氏が、同社のクラウド関連ビジネスの売上が今後5年間で広告ビジネスの収入を上回る可能性があると発言していたことに触れている。

グーグルのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、NYTimesに対して、グリーン氏は法人のニーズを熟知する人物であり、法人向けクラウド市場でグーグルが潜在力を開花させることに手を貸すのが同氏のゴールであると述べている。

グリーン氏が2012年に立ち上げたビバップでは、法人向けクラウド・アプリケーション開発用の新しいソフトウェア開発技術を手掛けているとされるが、これまでいわゆる「スティルスモード」で事業を続けてきており、具体的な取り組みの内容は明らかになっていないという。

【参照情報】
Investing in our business for the future - Google
Google buys Diane Greene’s startup Bebop, makes her the head of its whole cloud business - VentureBeat
Google Picks Diane Green to Expands Its Cloud Business - NYTimes

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