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ドコモとNEC、5Gコア構築にAWSを活用し消費電力を7割削減

2022.10.07

Updated by WirelessWire News編集部 on October 7, 2022, 06:00 am JST

NTTドコモと日本電気(NEC)は2022年9月29日、5Gのコアネットワーク構築に米Amazon Web Services(AWS)の新型プロセッサを使うことで、電力消費量を約7割削減させることに成功したと発表した。さらに、この5Gコアとドコモの自社仮想化基盤上の5Gコアを接続したハイブリッドクラウド環境で、5Gコアの基本的な機能を問題なく動作させられることを確認。イベントなどの際にパブリッククラウド上にも5Gコアを構築してつながりやすさを向上させる、といった柔軟な運用が可能になる。

ドコモとNECは2022年3月から、AWSを使ってハイブリッドクラウド環境上で5Gネットワーク装置を動作させる技術検証を実施している。今回はこの一環として、AWS Graviton2上の5Gコア省電力効果の検証と、Graviton2上の5Gコアとドコモの自社仮想化基盤上の5Gコアを接続したハイブリッドクラウド環境上での基本動作の検証を実施した。Graviton2はAWSが高性能かつ低消費電力なクラウド・コンピューティングを目指して開発した「AWS Graviton」プロセッサの第2世代となる。

今回の実験では、パブリッククラウドに最適化された5GコアをAWS上のGraviton2上に移植。端末との制御信号をやり取りするC-Planeのソフトウエアで、端末の位置登録および通信確立が問題なく動作することを確認した。さらに、動作時の電力特性を実測して環境負荷を定量化した。

具体的には、AWS Graviton2プロセッサ・ベースのEC2インスタンスと第5世代x86ベースのAmazon EC2インスタンスのそれぞれに対しハードウエア・リソースを実験用の5Gコアで占有する環境を用意し、5Gコアに商用運用状態を模した負荷をかけた場合の電力および無負荷状態の電力を比較・測定した。その結果、Graviton2環境の5Gコアの消費電力は、x86環境5Gコアの消費電力から約7割削減されることが確認できた。

また、複数ベンダー製のネットワーク装置が動作するドコモの自社仮想化基盤上の5Gコアと、Graviton2上の5Gコアとを接続。そのハイブリッドクラウド環境において、5Gコアの基本的な機能を問題なく動作させることに成功した。これにより、突発的なイベントの際にパブリッククラウド上にも5Gコアを自動構築してつながりやすさを向上させたり、5Gコアの一部をパブリッククラウドに配置してユーザーがパブリッククラウド上に構築したシステムと連携しやすくするなど、信頼性と柔軟性を高めたネットワーク構築が期待できる。

[リリース]
ドコモと NEC が、アマゾン ウェブ サービスを活用しGraviton2利用による5Gコアネットワークの消費電力の7割削減とハイブリッドクラウド環境での5Gコアネットワークの動作に成功

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