original image: Kai Hendry(CC BY)
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チップメーカーのクアルコム(Qualcomm)は米国時間2日、同社の持つ3G/4G関連の特許に関して、中国のシャオミ( Xiaomi) とライセンス契約を結んだことを発表した。
クアルコムはすでにファーウェイ(Huawei)、TCLコミュニケーション・テクノロジー(TCL Communication Technology Holdings)、ZTEなど、中国の大手スマートフォンメーカー各社とライセンス契約を結んでおり、またレノボ(Lenovo)とも交渉中であることが報じられていた。クアルコムのデレク・アベルレ(Derek Aberle)会長は、同社がすでに中国の端末メーカー上位5社とライセンス契約を結んだとしている。
この話題を採り上げたWSJによると、クアルコムの特許ライセンス収入は同社の売上全体の半分以上を占めており、昨年度の売上はライセンス収入が66億ドルに対し、チップ関連ビジネスは38億ドル。また昨年度には中国メーカーからの売上が全体の半分以上に達していたという。
なおこの発表を受けてクアルコムの株式は5.2%上昇し、51ドル85セントで2日の取引を終えている。
クアルコムは今年2月に、中国市場での独占禁止法違反の罰金として9億7500万ドルを支払うことで同政府と合意していた。またその際に、同社は中国で取得した特許の使用料引き下げにも合意しており、その結果中国の端末メーカーから受けとる1台あたりのライセンス料はこれまでより僅かに少なくなるとの見方も出ていた。
この話題に触れたRe/codeでは、両社のライセンス契約締結により、クアルコムでは収入増加が見込めるいっぽう、中国以外の市場への進出を進めるシャオミにとっても特許関連の対策を強化できるメリットがあるなどと指摘している。
【参照情報】
・Qualcomm Inks License Deal With China’s Xiaomi - WSJ
・Qualcomm Jumps Most in Four Years on Patent Deal With Xiaomi - Bloomberg
・Qualcomm’s Patent Deal With Xiaomi Gives Each Something It Badly Needs - Re/code
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