original image: Alper Çuğun(CC BY)
オランダの決済サービス、アジェンが急成長 - 年間取扱高、500億ドル規模に
2016.01.15
Updated by WirelessWire News編集部 on January 15, 2016, 12:00 pm JST
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2016.01.15
Updated by WirelessWire News編集部 on January 15, 2016, 12:00 pm JST
アジェン(Adyen)というオランダの決済サービスが急成長しているとして複数の媒体で採り上げられている。
アジェンは2006年に、オランダのアムステルダムで創業されたベンチャーで、Eコマース事業者、実店舗を持つ小売事業者、オンラインサービス事業者などに様々な決済手段を提供しており、欧州市場に加えて現在では米国やオーストラリアでも事業を展開。同社の顧客には、ネットフリックス(Netflix)、ドロップボックス(Dropbox)、スポティファイ(Spotify)、ユーバー(Uber)、クロックス(Crocs)、エバーノート(Evernote)などが含まれ、全世界で4500社以上の事業者が同社のサービスを利用しているという。
同社が現地時間14日に明らかにしたところによると、2015年の取り扱い高は500億ドルに前年比で倍増。また売上のほうも3億5000万ドルとやはり倍増したという。
アジェンはこれまでに、ジェネラル・アトランティック(General Atlantic)などのベンチャーキャピタル各社から2億6500万ドルの資金を調達。昨年には、アイコニック・キャピタル(Iconiq Capital)などのベンチャーキャピタルから23億ドルの評価額を得て、新たに資金を調達していたという(調達額は不明)。
この話題に触れたVenture Beatは、500億ドルという取り扱い高について、モバイル決済事業者のブレインツリー(Braintreet)と肩を並べる規模で、スクエア(Square)やストライプ(Stripe)など名の知られた決済スタートアップに比べてもはるかに大きいと指摘。ただし、手数料の違いもあり、売り上げ自体はこれらの企業を下回っているとしている。
なお、同社の北米事業の責任者を務めるカムラン・ザキ(Kamran Zaki)氏は、非上場企業である同社が売上などの情報を公開した理由について、決済事業者としての認知度を上げるためとしているという。
【参照情報】
・Adyen, a Payment Technology Provider, Doubles Revenue to $350 Million - Bloomberg
・Adyen Is the $2 Billion Payments Startup You’ve Never Heard Of (Unless You’re a Payments Nerd) - Re/code
・Payments processor Adyen says it doubled revenues to $350M in 2015, now handling $50B in transactions - Venture Beat
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