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マイクロソフト(Microsoft)が、データセンターで生じる発熱問題を解決するための試みとして、サーバーを格納したコンテナを海中に設置する研究プロジェクトを進めていることが米国時間1日に明らかになった。

マイクロソフトは「Project Natick」というこのプロジェクトで、従来のデータセンターで大きな課題となっている冷却(空調)費用の削減を目指すと同時に、波力発電装置などを組み合わせることで再生可能エネルギーの活用を促進することも視野に入れているという。

この話題を採り上げたNYTimesによると、同プロジェクトではいまのところ、海底に沈めた複数の円筒型のカプセルを光ファバーでつなぐというやり方や、波力発電用タービンが付属するカプセルを海面付近に設置するやり方などが有力視されているという。

海中もしくは海上に浮かべたコンテナ型データセンターというアプローチには、熱対策のほか、たとえば人口の多い都市部の近くデータセンターに設置してウェブサービスを高速に提供できるメリットや、需要の拡大に合わせて設備を迅速に追加できるメリットも挙げられている。また従来のデータセンターの場合、新しい施設を稼働させるまでに2年ほどかかるが、海中データセンターの場合はこの準備期間を90日程度まで短縮できる可能性もあるという。

マイクロソフトは2014年に同社のスタッフがまとめた研究論文をきっかけに「Project Natick」に着手し、昨年8月にはカリフォルニア州中部の沖合で水深約9メートルの付近に設置したデータセンター(コンテナ)を105日間運用する実験を実施。この実験では、海中データセンターを稼働しても環境には悪影響が生じないことも確かめられたという。また同プロジェクトでは来年、フロリダ州の沿海部や北欧などでも実験を行う計画だという。

【参照情報】
Microsoft Plumbs Ocean’s Depths to Test Underwater Data Center - NYTimes
Microsoft’s Project Natick brings data centers underwater - Venture Beat
Microsoft is experimenting with underwater data centers - The Verge

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