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米大手チップメーカーのクアルコム(Qualcomm)が米国時間11日、ウェアラブル端末への搭載を想定して開発した新型SoC「Snapdragon Wear 2100」を発表。同SoCは、LTE網やWi-Fi経由で直接ネットに接続できるスマートウォッチなどの開発を可能にするものとされている。

「Android Wear」で動作する既存のスマートウォッチは、もともとモバイル端末用として開発された「Snapdragon 400」SoCを採用したものがほとんど。それに対して、ウェアラブル端末への搭載を想定して開発された「Snapdragon Wear 2100」は、「Snapdragon 400」に比べて30%の小型化、25%の省電力化を実現。また消費電力の少ないLTEモデムも組み込まれ、Bluetooth、Wi-Fiにも対応するという。

この話題に触れたPC Worldによると、すでにLGが「Snapdragon Wear 2100」を搭載するスマートウォッチなどを投入する意向を表明しているという。またスマートフォンを介さずに携帯通信網に接続できるウェアラブル製品はすでに複数存在するが、そのほとんどが2G/3G対応と記している。

このほか、クアルコムは秒速1GBクラスのスピードに対応する新たなモバイル端末向け商用LTEモデム「X16」も発表。これはVRコンテンツのストリーミング配信や、HD画質の映画を数秒でダウンロードできるレベルの速度だという。ただし、現時点ではこの速度に対応しているネットワークを提供している携帯通信事業者はなく、同製品の真価が発揮されるのはしばらく先になる見込みとされている。

【参照情報】
The Snapdragon Wear 2100 is made for next-gen wearables - Qualcomm
Qualcomm's bringing LTE connectivity to wearables with new Wear platform - PC World
Qualcomm's new chip will help make Android Wear watches slimmer - The Verge

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