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IBM、Xプライズ財団とAI関連のコンテスト開催へ

2016.02.18

Updated by WirelessWire News編集部 on February 18, 2016, 11:57 am JST

IBMが非営利組織のXプライズ財団(X Prize Foundation)と共同で、「IBM Watson AI X Prize」と題するAI(人工知能)関連のコンテストを開催することを、米国時間17日にバンクーバー(カナダ)で行われた「TED 2016」カンファレンスで発表した。

同コンテストの賞金総額は500万ドルで、実施に関する詳細は5月に発表される予定だが、2020年のTEDカンファレンスで優勝者が決定されることなどがすでに明らかにされている。またコンテストの進め方について、IBMが毎年開催するAI関連のカンファレンス「World of Watson」でコンテスト参加者が発表を行い、それで勝ち残った3組に2020年のTEDカンファレンスでプレゼンの機会が与えられ、最終的な勝者は同カンファレンス参加者の投票によって決定されることなども明らかにされている。

Xプライズは過去にグーグル(Google)やクアルコム(Qualcomm)と各社をスポンサーとしてコンテストを開催した例があるが、「IBM Watson AI X Prize」では、優勝者の決定方法に加えて、解決すべき問題のゴール設定までコンテスト参加者に委ねられる点が従来のコンテストとは異なるという。

IBMは近年、同社の人工知能技術「Watson」をさまざまな分野のビジネスに活用するべく新たな取り組みを進めており、また関連分野の企業買収も積極的に進めている。同社が買収した企業のなかには、医療画像関連ソフトウェアを提供するマージ・ヘルスケア(Merge Healthcare)や気象関連情報サービスを提供するウェザーチャンネル(Weather Channel)などがある。

【参照情報】
The IBM Watson AI XPRIZE, a Cognitive Computing Competition, was announced on the TED Stage on Feb 17, 2016. - X Prize
X Prize and IBM announce a $5 million artificial intelligence competition - The Verge
IBM wants to fund the next breakthrough in artificial intelligence with XPrize - QUARTZ
IBM Watson offers $5 million prize for an AI X Prize presented by TED - TED

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