NTTデータ、デルのITサービス部門を3億500万ドルで買収
2016.03.29
Updated by WirelessWire News編集部 on March 29, 2016, 11:39 am JST
2016.03.29
Updated by WirelessWire News編集部 on March 29, 2016, 11:39 am JST
NTTデータは28日、デル(Dell)のITサービス部門を3億500万ドルで買収することで同社と合意したこと発表した。海外市場での売り上げ拡大を目指す同社にとって過去最大級の買収になるという。
デルのITサービス部門は、同社が2009年にペロット・システムズ(Perot Systems)を39億ドルで買収した際に誕生したもので、北米の金融サービスや医療・健康分野、政府機関などのテクノロジー導入において重要な役割を果たしているという。
NTTデータでは、今回の買収の意図について、「北米市場での勢いを増すためのもの」と説明。海外市場での売り上げ拡大を目指している同社は、2011年から620億円以上を海外企業の買収に費やしており、海外での売り上げは2011年度の2080億円ドルから、2014年度は4500億円まで拡大していた。
いっぽう、デルはストレージ大手のEMCの買収にあたって、670億ドルともされる買収額を支払うために、同社の事業の一部を整理する考えを明らかにしており、今回の売却はこの一環とされている。同社は他にも2012年に買収したクエスト・ソフトウェア(Quest Software)などの事業の売却を検討しているとみられており、同社はこれらの事業売却を通じて100億ドル程度の資金捻出を目指しているという。なお、デルのEMC買収については、最近米国や欧州での規制当局の承認が下りており、株主の投票を残すのみとなっている。
【参照情報】
・NTT Data to Buy Dell’s IT-Services Arm - WSJ
・Japan’s NTT to Buy Dell Systems for $3.055 Billion - Bloomberg
・NTT Buys Dell Services Business for $3.05 Billion - Re/code
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