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トヨタ、コネクテド・カー関連の新会社設立 - マイクロソフトも出資

2016.04.05

Updated by WirelessWire News編集部 on April 5, 2016, 12:24 pm JST

トヨタ自動車が米国時間4日、コネクテド・カー関連の新会社トヨタ・コネクテド(Toyota Connected、本社テキサス州プラノ)を設立することを明らかにした。新会社では、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」をベースに、テレマティクスやデータ解析、ネットワークセキュリティなどに関連する技術やサービスの開発を行うという。

Reutersによると、トヨタではトヨタ・コネクテドを自社のデータサイエンス関連のハブと位置付け、既存のコネクテド・カー関連の取り組みを同社に集約させる考え。同社のCEOには、トヨタ北米部門のCIOを務めるザック・ヒックス(Zack Hicks)氏という幹部が就任する。またトヨタと2011年から提携関係にあるマイクロソフト(Microsoft)もトヨタ・コネクテドに出資し、同社株式の5%を取得するという。

Reuters記事では、トヨタ・コネクテドが手掛ける具体的な活動内容について、各ドライバーの運転パターンに応じて補償内容や料金を設定する損害保険や、車輌間で渋滞状況や気象状況などの情報を共有できる車輌用通信網、各ドライバーの習慣や嗜好に合わせて内容をカスタマイズした情報サービスなどの開発などが挙げられている。またBloombergでは、自動車のハンドルに組み込んだ心拍測定センサーから取得したデータを医師に送るサービスや、応援するプロフットボールチームの試合観戦に向かうドライバーに対して駐車スペースを事前に確保するかどうかを尋ねるといった例が紹介されている。

トヨタは昨年秋にAI/ロボティクス関連の研究開発を手掛けるトヨタ・リサーチ・インスティチュート(Toyota Research Institute、TRI)をシリコンバレーに設立していたが、トヨタ・コネクテドはTRIの取り組みにも協力することになるという。

【参照情報】
Toyota creates a new unit run by its North America CIO to align services, user experience, analytics and data science. - ZDNet
Toyota, Microsoft Team Up on Connected-Car Technologies - Bloomberg
Toyota expands Microsoft partnership in connected vehicle services - Reuters

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