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ドコモ、基本料据え置きの「解約金なしプラン」新設、長期利用者優遇策も

2016.04.14

Updated by Naohisa Iwamoto on 4月 14, 2016, 19:43 pm JST

NTTドコモは2016年4月14日、「新料金プランの更なる充実」と題した発表会を開催し、2年経過後に解約金なしで他キャリアに乗り換えられる新プランなどを発表した。先行して発表したソフトバンク、KDDIが月額300円増しの料金で「解約金なし」を選択できるようにしたのに対して、ドコモは基本料据え置きで「解約金なし」を選べるようにした。

▼新料金プランの更なる充実を発表するNTTドコモ 取締役常務執行役員 経営企画部長の阿佐美 弘恭氏20160414_docomo001

発表会に登壇したNTTドコモ 取締役常務執行役員 経営企画部長の阿佐美 弘恭氏は、「2014年6月に開始した新料金プランのカケホーダイ&パケあえるは、4月12日に3000万契約を突破した。そうした中でお客様の要望としては3つの課題があると認識している。『利用が少ない人向けのプランがほしい』という声に対しては,シェアパック5の導入やカケホーダイライトの適用拡大で対応してきた。今回は残る2つの『2年経ったら解約金がかからないようにしてほしい』『長く使っている人をもっと優遇して欲しい』という課題に応えるものを発表する」と語る。

新しい施策は3つ。(1)2年後に解約金がかかるかかからないかを選べる2つのコースを新設、長期利用者への優遇として(2)「ずっとドコモ割」の拡充と(3)「更新ありがとうポイント」の新設--である。いずれも6月1日に提供を開始する。

▼2年経過後に、解約金の有無で2つのコースを選べる。料金は変わらない20160414_docomo002

選べる2つのコースの具体的な内容としては、契約から2年経過後に解約金なしの「フリーコース」と、これまでと同様に更新期間以外は解約金がかかる「ずっとドコモ割コース」の2つを用意して選択できるようにした。いずれも、カケホーダイ、カケホーダイライト、データプランで選べるもので、フリーコース、ずっとドコモ割コースともに月額の基本料金は従来と変わらない。カケホーダイならばこれまで通り月額2700円で利用できる。両者の違いは、フリーコースでは2年以降の解約金がかからない代わりに、長期利用者への割引であるずっとドコモ割の適用がなくなること。「契約から2年が経過する前にSMSなどで、2年経過後のプラン選択を尋ねる。それから2年間にキャリアを変更する可能性がある人は、フリーコースを選べばよい」(阿佐美氏)とのことだ。

▼長期利用割引の「ずっとドコモ割」は適用範囲が広がり、最大の割引額も引き上げられた20160414_docomo003

長期利用者への優遇策である「ずっとドコモ割」は、3つの点で改定を行う。1つが適用時期の早期化で、現在は継続利用5年以上で割引が適用されるが、改定後は4年以上からへと早期化する。割引額も最大で月間500円増額するほか、これまで適用がなかったプラン、継続利用の組み合わせでも割引の適用を受けられるようにした。阿佐美氏は「長期利用割引はドコモだけが提供するもので、そこを更に拡充した」と強調する。

▼「ずっとドコモ割コース」を選んだユーザーには、更新時に3000ポイントのプレゼントがある20160414_docomo004

もう1つが、「更新ありがとうポイント」の開始。これは「ずっとドコモ割コース」を選択した利用者が2年契約を更新するタイミングで、3000ポイントのdポイントをプレゼントするというもの。「更新ごと、回線ごとに3000ポイントをプレゼントする。更新後6カ月間の期間限定ポイントだが、ドコモのサービスや端末、アクセサリー購入時に使ってもらったり、ネットショップやdポイント加盟店での買い物に使ったりして欲しい」(阿佐美氏)という。

ソフトバンク、KDDIの両社は、2年経過後の解約金を支払わずに済むプランとして、通常プランよりも月額300円割増になるプランを発表している。しかし、両社の新プランでは、コスト的なメリットが得られるケースがかなり限定される上、そのまま継続利用すると通常プランよりも累計支払い額が増え続けることになる。ドコモの施策では、料金は据え置きで解約金を支払わずに済むプランを選べるため、利用者へのメリットが大きい。解約金を支払わずに済む「フリーコース」を選ぶこととのトレードオフは、「ずっとドコモ割」の割引や「更新ありがとうポイント」のプレゼントがなくなること。フリーコースを選ぶことへの心理的なハードルは低いと考えられる。解約金なしの要望に対して、より実効性が高いプランをドコモが打ち出したことで、先行して新プランを発表した両社も対応を余儀なくされる可能性がある。

ドコモとしては、「基本的には、ずっとドコモ割コースを選んでもらえるようにしたい。フリーコースは1割から2割程度のユーザーが選ぶのではないか」(阿佐美氏)と見ている。

【報道発表資料】
新料金プランを更に充実し、長くご利用のお客さまがよりおトクに

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。