original image: Marcus Kazmierczak(CC BY)
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米大手プロセッサメーカーのインテル(Intel)が米国時間19日、2016年の第1四半期決算を発表し、これにあわせて同社従業員の11%にあたる1万2000人の削減計画を明らかにした。
インテルにとって過去最大級となるこのリストラは2017 年半ばまでに完了の見込みで、同社では今年7億5000万ドル、来年半ばまでには14億ドルのコスト削減を見込んでいるという。また同社はこの人員削減に伴って発生する費用として、第2四半期に12億ドルを計上する予定。なお、同社のステイシー・スミス(Stacy Smith)CFOが、販売・製造およびオペレーション業務に集中するためにCFO職を退任することも明らかにされている。
この話題に触れたWSJでは、PC市場が縮小するなかで、インテルはビジネスの主軸をデータセンター向けコンピューターやIoT関連などの市場に移さざるを得なくなったと指摘。また、同社がスマートフォンをはじめとするモバイル端末向けチップ市場で出遅れたことを指摘するアナリストの声も紹介している。
なお、インテルが発表した2016年第1四半期決算は、売上が前年同期比7%増の137億ドル、利益は同3%増の20億5000万ドル。ただし、2016年通年の売上予想を引き下げたことから、同社の株価は米国時間19日の時間外取引で一時2.4%減を記録したという。
【参照情報】
・Intel to Cut 12,000 Jobs - WSJ
・Intel to cut 12,000 jobs as PC industry swoons - Reuters
・Intel cuts 12,000 jobs as it bets on IoT, data center over PCs - ZDNet
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