original image: Steve Bott(CC BY)
米司法省、チャーターによるタイムワーナーとブライトハウスの買収を承認
2016.04.26
Updated by WirelessWire News編集部 on April 26, 2016, 14:06 pm JST
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2016.04.26
Updated by WirelessWire News編集部 on April 26, 2016, 14:06 pm JST
米司法省(DOJ)が現地時間25日、米ケーブルテレビ市場第4位のチャーター・コミュニケーションズ(Charter Communications;以下、チャーター)による同2位のタイムワーナー・ケーブル(TWC)および同6位のブライトハウス・ネットワークス(Bright House Networks;以下、ブライトハウス)の買収計画を承認した。これにより、1940万世帯の契約者を擁するブロードバンド事業者が早ければ5月前半にも誕生する見通しになったという。
チャーターは昨年5月下旬に、TWCおよびブライトハウスとの3社合併計画を発表。この計画では、チャーターからTWCへ約551億ドル、ブライトハウスへ約104億ドルがそれぞれ支払われることになっていた。またチャーターは買収完了後に、ブロードバンド加入者1940万世帯、ケーブルテレビ加入者1740万世帯(同3位)を抱えることになる。
DOJは今回この買収計画を条件付きで承認し、チャーターに対して、同社と一部で競合する「Netflix」「Hulu」、アマゾン(Amazon)「Prime Video」といったオンラインのストリーミングサービス事業者に対してテレビ番組製作者などがコンテンツを提供するのを阻害しないこと、今後7年間はブロードバンドユーザーに対してデータ上限を設けないこと、5年以内に高速インターネット回線のカバー範囲を拡げ、新たに200万世帯の顧客がこれを利用できるようにすること、またそのうち100万世帯を競合サービスが存在するエリアで行うことなどを求め、チャーター側でもこれらの条件に合意したという。
連邦通信委員会(FCC)のトム・ウィーラー(Tom Wheeler)委員長は以前、チャーターによるTWCおよびブライトハウスの買収について、ストリーミングサービス事業者の保護や低収入の家庭への安価なブロードバンドサービスの提供などの条件付きでこれを承認する考えを明らかにしていた。
なお、この買収は今後カリフォルニア州の承認を残すのみとなり、これは早ければ5月12日になると予想されている。
【参照情報】
・Charter Bid for Time Warner Cable Wins Antitrust Approval - Bloomberg
・U.S. approves Charter’s Time Warner Cable buy with conditions - Reuters
・Regulators Approve Charter Communications Deal for Time Warner Cable - NYTimes
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