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米FCC、600MHz帯オークションで目標の126 MHzの周波数帯を確保

2016.05.02

Updated by WirelessWire News編集部 on May 2, 2016, 10:59 am JST

米連邦通信委員会(FCC)は現地時間29日、同委員会が先月29日に開始していた600MHz帯オークション(インセンティブ・オークション)の進行状況を報告。このなかで、第1段階であるテレビ放送局からの帯域取得において、同委員会が目標としていた126MHzの周波数帯を確保できる見通しになったことを明らかにした。

600MHz帯の周波数帯オークションは、リバース・オークションと呼ばれるテレビ放送局からの帯域取得と、携帯通信事業者などへの帯域割当に関わるオークションというふたつの段階に分かれる。FCCは同オークションで最大126MHzの周波数帯をテレビ局から確保した上で、そのうちの約100MHzを携帯通信事業者向けのオークションにかけたい考えを明かしていた。FCCは今回126GHzの確保が可能になったことを受けて、10MHzの周波数帯10ブロック分を携帯通信事業者向けオークションにかけることになるという。

5月31日に開始まるリバースオークションに参加するテレビ放送局の具体的な数は明らかにされていないが、FCCはかなりの数に上るとしている。また同オークションを通じてテレビ局から帯域を確保した後、FCCは次に携帯通信事業者などに向けた割り当てオークションを実施するが、こちらは今年10月までに完了見込みだという。この周波数帯割り当てオークションには、すでにベライゾン(Verizon Communications)やAT&T、T-モバイル(T-Mobile)などの大手携帯通信事業者のほか、ディッシュ(Dish Network)やコムキャスト(Comcast)などの大手ケーブル事業者など104の事業者から参加の届け出を提出し、FCCではそのうち69の申請については手続きが完了しているという。

この話題に触れたFierce Wirelessでは、各携帯通信事業者がオークションで費やす金額について、AT&Tが最大100億ドル、ベライゾンが約50億ドル、T-モバイルが約80億ドルとするウェルスファーゴ(Wells Fargo)アナリストの予想を紹介している。

【参照情報】
FCC clears maximum amount of 126 MHz of spectrum for 600 MHz incentive auction - Fierce Wireless
FCC wireless auction hits spectrum target, paving the way for fast, reliable 5G - PCWorld
FCC to Sell Maximum Amount in TV Airwave Auction - WSJ

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