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ライドシェアリング・サービス最大手の米ウーバー(Uber)が、サウジアラビア政府の公共投資ファンド(Public Investment Fund)から35億ドルの資金を調達したことが米国時間6月1日に明らかになった。この調達でウーバーの評価額は660億ドルに達したという。

先ごろトヨタ自動車との協業も発表していたウーバーは、現在世界約70ヶ国・460都市でサービスを展開しているが、中国のディディ(Didi Chuxing)をはじめ、世界各地で複数の競合サービスと市場獲得競争を続けている。同社は新株発行や借入を通じて、競争や新たな市場展開の軍資金となる資金の調達を積極的に進めており、今回の増資でウーバーの手持ち資金は110億ドルを超えたとWSJは記している。

なお、ディディは先月半ばにアップル(Apple)から10億ドルの資金を調達していた。

NYTimesでは、ウーバーの投資家が多角化している点に触れ、ベンチャーキャピタル各社のほか、ブラックロック(BlackRock)のような資産運用会社、富裕層の資金を運用するゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)やモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)といった投資銀行、それにカタール(Qatar)政府のソブリンファンドなども同社に出資していると記している。

NYTimesによると、サウジアラビアの公共投資ファンドは現在約200兆円($2 trillion)を超える資金を運用しているが、石油以外の収入源の確保を進める同政府の方針に沿う形でウーバーへの出資を決めたという。サウジアラビア政府は「Vision 2030」というプランを打ち出し、経済の多角化や女性の就労比率の倍増といった目標を掲げている。女性が自動車を運転することが禁じられているサウジでは、すでにウーバーのサービス利用者のうち8割以上を女性が占めており、ライドシェアリング・サービスの充実が女性の社会進出促進につながるなどと同社は説明しているという。

【参照情報】
Uber Raises $3.5 Billion From Saudi Fund - WSJ
Uber Turns to Saudi Arabia for $3.5 Billion Cash Infusion - NYTimes
Uber just got a $3.5 billion cash infusion from Saudi Arabia - The Verge

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