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ブロックチェーンは5G時代の基盤技術になり得るか? -5GAGが第3回5Gアプリケーション研究会開催(7/6)

2016.06.20

Updated by Asako Itagaki on June 20, 2016, 09:36 am JST

7月6日、5G時代のアプリケーションを研究するデベロッパーグループ「5Gアプリケーション研究会(以下5GAG)」は、第3回勉強会を開催する。慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 斉藤賢爾氏が、5G環境における分散レッジャー(分散台帳)としてのブロックチェーン技術の可能性を探る。

斉藤氏は地域通貨「WATシステム」の電子化などで知られ、現在は「人間不在とならないデジタル通貨」の開発と実用化を主な研究テーマとしている。

これまで2回開催された勉強会では、5GMFネットワーク委員会委員長の中尾彰宏氏、同技術委員会委員長の三瓶政一氏により、5G時代のバックホール技術と無線アクセス技術とアプリケーションの可能性について議論された。

▼第2回勉強会の様子(写真提供・devcafe.org
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2008年、匿名の開発者サトシ・ナカモトにより、デジタル通貨システム「ビットコイン」を実現するための分散レッジャー 技術として提案されたブロックチェーンは、今やデジタル通貨のみならず、契約や企業の自動経営まで、新たな社会基盤としての様々な応用可能性が取り沙汰されている。しかし、現状のブロックチェーンには実時間システムに向かないため、5G技術が実現するIoT 環境ではその力を発揮できない。

今回の研究会では、ブロックチェーンの技術を基礎から学ぶとともに、その課題を明らかにし、5G時代の社会基盤を形成するに足る新たな分散レッジャーの可能性を探る。

「5G時代の分散レッジャー技術と社会基盤」★第3弾 5Gアプリケーション研究会(5GAG)

講師 : 斉藤賢爾氏(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)
日時 : 2016/07/06 (水) 19:00-21:30
定員 : 40人
会場 : devcafe@INFOCITY(東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル16F)
主催 : 5GAG(5Gアプリケーション研究会)
参加費: 無料
申込み: https://atnd.org/events/78510

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。