original image: David Hall(CC BY)
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中国・北京の知的財産当局が現地時間10日、アップル(Apple)の「iPhone 6」および「iPhone 6plus」のデザインが、深セン・バイリ(Shenzhen Baili)という中国企業の特許を侵害しているとして、アップルに対して当該機種の販売停止を命じたと複数の媒体が伝えている。
Bloombergによれば、北京の知財当局はアップルの当該機種が深セン・バイリ製のスマートフォン「100C」のデザイン特許を侵害しているとして販売停止を命令。それに対して、アップルはすでに控訴しており、現時点では販売停止は保留されているという。なお、現時点で今回の販売停止命令は北京に限られたものだが、今後中国の別の地域でのアップルへの訴訟に影響する可能性も指摘されている。
WSJによれば、深セン・バイリが「100C」のデザイン特許を申請したのは2014年1月、また同社の特許が認められたのは同年7月で、アップルは2015年3月にこの特許の無効化を求めていたものの、当局は同年12月にこの特許が有効とする判断を下していたという。
WSJでは、深セン・バイリについて、中国のディジオン(Digione)という格安スマートフォンベンチャーの別会社である可能性を挙げており、両社の幹部に元ファーウェイの端末マーケティング責任者であった徐国祥(Xu Guoxiang)という人物がいると指摘。また、このディジオンについては、2013年に中国の大手検索エンジンであるバイドゥ(Baidu)が筆頭株主になっていたとする情報筋の話も紹介されている。
アップルは先月、中国の知的財産裁判所にこれらのスマートフォンによる特許侵害の判断を覆すよう求めており、この結果は今後数カ月のうちに明らかになる見通しだという。
【参照情報】
・Beijing: Apple iPhone Violated Chinese Patent - WSJ
・Apple IPhones Found to Have Violated Chinese Rival’s Patent - Bloomberg
・Apple says iPhones still available for sale in China - Reuters
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