original image: Johan Larsson(CC BY)
オペラ、中国企業グループにブラウザ事業などを売却へ - 全社売却は失敗
2016.07.19
Updated by WirelessWire News編集部 on July 19, 2016, 13:20 pm JST
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2016.07.19
Updated by WirelessWire News編集部 on July 19, 2016, 13:20 pm JST
中国企業のつくるグループがノルウェーのオペラ(Opera Software)からウェブブラウザ関連などの一部事業を約6億ドルで買収することになった。両者が合意していた完全買収の計画が頓挫したことを受けての動きという。
WSJによれば、オペラの買収を計画していたのはセキュリティソフトウェア開発の奇虎360(Qihoo 360)やオンラインゲーム開発の崑崙(Beijing Kunlun Tech Co.)などを含む中国の企業グループ。同グループではこの買収に必要な各国規制当局の承認を米国時間15日までに得る必要があったものの、結局この承認が得られなかったという。
中国企業グループは、全社買収の代替策として、オペラのモバイル/ウェブブラウザ事業およびパフォーマンス/プライバシー関連アプリ、テクノロジーライセンス事業、それに同社の関係する中国の合弁企業エヌホライズン(nHorizon)を6億ドルで買収することに計画を変更。この計画ではオペラの広告・マーケティング関連事業、TV事業、ゲーム関連アプリなどは、同社が引き続き運営することになる。なお、新たな買収計画は関連規制当局の承認を得た後、2016年第3四半期中に完了する見込みという。
この話題に触れたReutersでは、新たな買収計画で買収対象に含まれなかった事業について、「多くのユーザープライバシー情報を含むもので、米当局による厳格な調査が行われることで買収プロセスが半年から1年に遅れる可能性があるため」と語る崑崙の広報担当者の話を紹介している。
【参照情報】
・Opera Software to Sell Internet-Browser Operations to Chinese Consortium - WSJ
・Chinese takeover of Norway's Opera fails, alternative proposed - Reuters
・Opera Plunges as $1 Billion Buyout by Chinese Group Fails to Get Approval
- Bloomberg
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