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アップル、自動車開発プロジェクトをテコ入れか - ボブ・マンスフィード氏を責任者に任命(WSJ報道)
2016.07.26
Updated by WirelessWire News編集部 on July 26, 2016, 14:32 pm JST
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2016.07.26
Updated by WirelessWire News編集部 on July 26, 2016, 14:32 pm JST
責任者の退社や開発の遅れなどが伝えられているアップル(Apple)の電気自動車開発プロジェクト(「Project Titan」)について、同社が最近になって、長くハードウェア関連の要職を歴任したボブ・マンスフィード(Bob Mansfield)氏を新たな責任者に任命したことが明らかになったと、WSJが米国時間25日に報じている。
マンスフィード氏は、1999年のアップル入社以来「Macintosh」「iPhone」「iPad」といった製品の開発に携わってきた幹部で、2013年に引退を表明した後もティム・クック(Tim Cook)CEO付の顧問という立場で「Apple Watch」の開発・投入に力を貸していたとされている。WSJでは、今月はじめにアップルの自動車開発プロジェクトで組織変更があり、同プロジェクトに関わる上級幹部全員がマンスフィード氏に報告する立場になったとする従業員の話を伝えている。
アップルは同社が自動車開発を進めていることをいまだに公にしていないが、同社がバッテリー関連や自動運転関連の技術者などを含む自動車業界出身者を採用してきていることや、開発チームが数百人規模に拡大していることなどが以前から伝えられている。
また今年1月には、フォード(Ford)出身で「Project Titan」の責任者とみられていたスティーブ・ザデスキィ(Steve Zadesky)という幹部が個人的な事情を理由にアップルを退社したことが明らかになり、また先週にはそれまで2019年とされていた「Apple Car」の投入時期が2021年に先送りされたことも報じられていた。
WSJでは今回、「Project Titan」の開発チーム内部でプロジェクトの進め方に関して意見の衝突が生じたことがあったなどとした上で、難易度の高い製品開発を成功させてきた実績を持つマンスフィード氏を責任者に任命することでアップルが自動車開発プロジェクトのテコ入れを図ったとの可能性を示唆。ただし、同氏が過去に中止を決めたプロジェクトもいくつかあったことから、同氏の起用で自動車開発プロジェクトが前進するとは限らないとする関係者の見方も紹介している。
【参照情報】
・Apple Taps Bob Mansfield to Oversee Car Project - WSJ
・WSJ: Apple recruits retired hardware expert Bob Mansfield to lead Apple Car project - 9to5 Mac
・Shift your expectations, Apple Car introduction target reportedly slips back to 2021 - 9to5 Mac
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