ウーバー、独自マップ開発プロジェクトに5億ドルの投資を計画(FT報道)
2016.08.01
Updated by WirelessWire News編集部 on August 1, 2016, 10:47 am JST
2016.08.01
Updated by WirelessWire News編集部 on August 1, 2016, 10:47 am JST
ライドシェアリング・サービス最大手で自動運転車開発技術の開発にも乗り出している米ウーバー(Uber)が、5億ドルの資金を投じて独自のマップ開発を進めようとしているとする話を欧州時間31日のFinantial Timesが報じている。
FTが情報筋の話として伝えたところによると、ウーバーが開発をめざすマップは従来のものと比べてより詳細な情報が含まれ、たとえばトラフィックパターンだけでなく建物のドアの位置なども含まれるものだという。
ウーバーはいまのところ、世界の大半の地域で「Google Maps」を利用しながらサービスを提供している。グーグルにとってウーバーは大口投資先のひとつだが、ウーバーが独自の自動運転車開発に乗り出して以来同分野で競合することも増えており、また近年ではウーバーがグーグルに支払う「Google Maps」の使用料も上昇傾向にあるという。そのためウーバーでは独自マップの開発を通じて、グーグルへの依存を引き下げることがマップ技術開発の狙いとされている。
ウーバーは昨年、グーグル出身のブライアン・マクレンドン(Brian McClendon)氏という幹部を採用。同氏はグーグル在籍時に「Google Maps」や「Google Earth」の開発に関わった人物だという。またウーバーは、大手地図メーカーのトムトム(TomTom)や衛星画像配給サービスのデジタルグローブ(DigitalGlobe)との提携も発表しており、先週後半には同社がメキシコでも地図データの収集を開始したとする話が Bloomberg で報じられていた。
【参照情報】
・Uber to pour $500m into global mapping project - FT.com
・Uber is planning on investing $500 million dollars to map the world’s roads - The Verge
・Uber reportedly pours $500 million into mapping the planet - Engadget
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