capture image: Ready for the Road(Google Self-Driving Car Project)
グーグルの自動運転車プロジェクト、Airbnb元幹部を事業開発責任者に起用
2016.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2016, 10:21 am JST
capture image: Ready for the Road(Google Self-Driving Car Project)
2016.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2016, 10:21 am JST
自動運転車プロジェクトの事業化を進めるグーグル(Google)が、空席になっていた同プロジェクトのナンバー2として、民宿仲介サービス最大手のエアービーネヌビー(Airbnb)で事業開発責任者を務めていた幹部を採用したことが米国時間26日に明らかになった。
同プロジェクトでは今月はじめに技術開発責任者のクリス・アームソン(Chris Urmson)が退社。同氏は自動運転車開発プロジェクトの初期からのメンバーで、昨年後半に自動車業界出身のジョン・クラフチック(John Krafcik)氏がCEOに就任するまで、長年にわたって同プロジェクトのリーダー役を務めていた。
新しいナンバー2に起用されたショーン・スチュワート(Shaun Stewart)氏は、Airbnbで2014年からグローバル・バケーション・レンタル事業の責任者を経験。また、それ以前には「Jetsetter」という旅行関連コミュニティ/フラッシュセールス・サイト(現TripAdvisor傘下)のCEOを務めていたこともあったという。
グーグルは昨年9月に、フォード(Ford)出身の元エンジニアで現代自動車の米国事業責任者を務めた経験も持つクラフチック氏を同プロジェクトのCEOに起用することを発表し、それ以来同プロジェクトの事業化に向けた準備を本格化させていることが伝えられていた。また今年5月には、フィアット・クライスラー(Fiat Chrysler Automobiles)と共同で、ライドシェアリング・サービスでの利用を想定した自動運転車の開発を進めることや、これに関連する開発拠点をミシガン州に設けることを明らかにしてもいた。そのいっぽうで、上述のアームソン氏や先月ウーバー(Uber)に買収されたオットー(Otto)のふたりの創業者など、技術開発プロジェクトの中核メンバーが相次いで退社していることも報じられていた。
同分野でグーグルの取り組みに関しては、企業や大学の構内など特定の場所にエリアを限定して完全な自動運転車をつかったライドシェアリング・サービスを実施する可能性などが以前から噂になっていたが、いまのところ具体的な計画は発表されていない。いっぽう、シンガポールでは先週ニュートノミー(nuTonomy)という米ベンチャーによる実験サービスが始まり、またウーバーも米ピッツバーグで自動運転車を使ったライドシェアリング・サービスの実験を今月中に開始する予定となっている。
【参照情報】
・Google hires Airbnb exec to commercialize self-driving cars - Reuters
・Google hires Airbnb executive to commercialize self-driving cars - ZDNet
・Google X's newest hire suggests it is trying to salvage its self-driving car business - Recode
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