サムスン、創業家3代目のイ・ジェヨン氏が取締役就任へ
2016.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2016, 11:30 am JST
2016.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2016, 11:30 am JST
サムスン(Samsung)は韓国時間12日、同社のイ・ゴンヒ(Lee Kun-hee)会長の長男で現在同社の副会長を務めるイ・ジェヨン(Jay Y. Lee)氏を取締役に指名したことを発表したと複数の媒体が報じている。
ジェヨン氏は2001年にサムスンに入社。最高顧客責任者、最高執行責任者などを経て2012年に同社の副会長に就任。2014年にゴンヒ氏が倒れて以降はさらに責任ある職務を引き受けていた。
サムスンによれば、今回の人事は 「Galaxy Note 7」のリコール騒動とは無関係で、ジェヨン氏は今後、同社の買収合併などさらに戦略的な意思決定により深く関わっていくことになるという。なお、ジェヨン氏の取締役就任は10月の株主投票を経て正式に決定する見込みだという。
サムスンでは最新スマートフォン「Galaxy Note 7」のバッテリー問題が同製品の正式なリコールに発展する可能性が高まったことを受け、同社の時価総額は直近2日間で約220億ドルも減少したとBloombergは伝えている。
Bloombergでは、このような時期における人事について、「現在のリスクと不確定性のなかで、サムスンが強力なリーダーシップを必要としていることを示すもの」と指摘する韓国の企業監査関連企業代表の発言を紹介している。
なお、サムスンでは同日、プリンター部門をヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)に売却することで同社と合意したことも発表している。
【参照情報】
・Samsung Electronics Nominates Heir Apparent to Board as Shares Slammed - WSJ
・Samsung Scion ‘Jay Y.’ to Join Board as Note 7 Crisis Worsens - Bloomberg
・Samsung scion to take board role at flagship amid Note 7 shock - Reuters
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