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IoTで協業続々、マイクロソフトなど海外4社と横河電気ほか
2017.02.14
Updated by Naohisa Iwamoto on February 14, 2017, 06:25 am JST
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2017.02.14
Updated by Naohisa Iwamoto on February 14, 2017, 06:25 am JST
IoT分野での協業のニュースが続々と流れてきた。横河電機はマイクロソフトなど海外の4社と、IIoT(産業分野のIoT)アーキテクチャ開発で連携することを発表。ケイ・オプティコムは同社の携帯電話サービス「mineo」の法人向けサービスで、ベンチャー企業のセーフィーと協業して監視カメラソリューションを提供する。また、ラトックシステムとぷらっとホームは、IoTにおけるデバイス分野での協業を発表している。
横河電機は、マイクロソフト、フォグホーンシステムズ、ベイショアネットワークス(ベイショア)、テリット・アイオーティ・プラットフォームズ(テリット)の海外4社と協業し、IIoTのアーキテクチャ開発を推進する。IIoTを顧客企業が手軽に活用できるようにするには、センシングから制御、クラウド処理までのエンドツーエンドをワンストップで提供することが1つの解となる。そのため、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure IoT Suite」を持つマイクロソフト、フォグコンピューティングソフトウエアを持つフォグホーンシステムズ、セキュリティ技術を持つベイショア、センサー組み込み用モジュールを持つテリットの技術を活用して、IIoTアーキテクチャを開発する。高い専門技術を持つ4社と協業することで、顧客がIIoTで新しい価値を創造できる環境の早期実現を目指す。
ケイ・オプティコムは、ソニーネットワークコミュニケーションズなどが出資するIoTベンチャーのセーフィーと協業し、法人向けのIoTソリューション「mineo監視カメラサービス」を2017年4月に提供する。新サービスでは、モバイル回線では提供が難しいとされていた高画質(HD画質)でなめらかな(30fps)映像を提供できるようになる。モバイル回線とクラウドサービスがセットになっているため、手軽に監視カメラソリューションを導入できる。監視カメラにはAXISコミュニケーションズ製カメラを採用、スマートフォンやパソコンをビューアとして利用して映像を確認できる。新サービスには、セーフィーのクラウド映像プラットフォーム「Safie」を利用し、ライブや録画で高画質なカメラ映像を視聴できる。
ラトックシステムとぷらっとホームの協業は、両社のIoTデバイスを組み合わせることで新しい顧客価値の創造を実現するためのもの。具体的には、まずぷらっとホームが提供するIoTデバイスベンダーを対象とした提携プログラム「IoTセンサー・デバイスパートナープログラム」にラトックシステムが加入する。その上で、ラトックシステムのIoTデバイス「PM2.5対応ほこりセンサー」および「ワットチェッカー」を、ぷらっとホームのIoTゲートウエイ「OpenBlocks IoT Family」の標準対応デバイスにする。これにより、ラトックシステムのIoTデバイスが生成したデータが、ぷらっとホームのIoTゲートウエイを通じて各種のクラウドサービスに送られ簡単に可視化が可能になる。顧客企業は、IoTシステムを構築する際に、デバイス側の構築作業を大幅に削減してアプリケーションの開発に注力できるようになる。
いずれも、規模感や対象となる業態は異なるが、IoTソリューションをワンストップで少ない手間で構築できるようにするための協業となる。IoTを有効に活用しやすくする環境整備の方向性として、こうした協業の動向にも注目しておきたい。
【報道発表資料】
・IIoTアーキテクチャ開発に向けIT分野の先進企業4社と協業、IIoTを活用しお客様の経営効率向上に貢献
・「mineo」法人契約、IoTソリューション「監視カメラサービス」開始について
・今注目の格安SIM「mineo(マイネオ)」を利用した法人向けIoTソリューション「mineo監視カメラサービス」スタート
・ラトックシステムとぷらっとホーム、IoTデバイス分野で協業
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