画像はイメージです original image: © milatas - Fotolia.com
マンション向けIoTソリューション「つたえるーむ」シャープ他4社協業 共働き世帯への見守り・安心、便利機能
2017.07.06
Updated by Yoshiko Kano on July 6, 2017, 14:00 pm JST
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2017.07.06
Updated by Yoshiko Kano on July 6, 2017, 14:00 pm JST
「つたえるーむ」は、新築分譲マンションを対象とした「共働き世帯が安心して子育てできる家」をテーマに企画されたプロジェクト。アルテリア・ネットワークス株式会社、シャープ株式会社、アイホン株式会社、株式会社アッサアブロイジャパンの4社が協同開発し、7月5日に販売開始した。2018年春の提供開始を目指す。
マンション業界に参入している4社が連携することで、より安心して過ごせる「見守り」を実現できるのではとスタートした「つたえるーむ」。小学生までの子供を養育する共働き世帯が平成19年から5年間で7.7%も増加している背景から、子供の帰宅や外出、両親不在時の来客などの不安を解消するため、従来型のマンションサービスでは不足していた外出時の行動検知や、専有部におけるキー解除検知などを作り込んだ。
▼プロジェクト参加4社の協力関係
▼システム構成図
ひとつの特徴として、専用SNSアプリ「ココロボ〜ド」(シャープ提供)をプラットフォームに採用し、センサー検知時のプッシュ通知や共有部の予約、またコミュニケーションツールとしての機能などを集約させたことが特徴として挙げられるだろう。
共用部に設置されたセンサーを通過するだけで、キー所有者の検知を帰宅/外出を検知し通知してくれる。従来型マンションでは管理が出来なかった専有部の各戸玄関ドアについても、カードキーでの解除と検知で入退室を管理。どのカードで鍵が解除されたのか通知してくれる。またインターホンの呼び出しも、来訪者の画像と共に通知される。
▼共用部の呼び出し機器(左)では、ディスプレイ左に設置されたカメラセンサーで来訪者を画像で撮影。専用SNS「ココロボ〜ド」に送信する(画像右)。
まだスマートフォンを持たせていない、もしくは持たせたくない親御さんの家庭に配慮し、家庭に設置するインターホンパネルにも「ココロボ〜ド」の表示を搭載。帰宅通知を受けた両親から送られるメッセージなどを、専用SNSアプリを操作できない子供も、家で読むことができる。
▼専有部のドアキー解除はカードで行う(左)。インターホン「VIXUS」に「ココロボ〜ド」を表示(右)。
他にも「ココロボ〜ド」を介することで、各戸のデジタルドアロックの施錠状態を確認でき、解錠状態だった場合は「ココロボ〜ド」から施錠できる。また「ココロボ〜ド」のカレンダーと共用部予約システムの連携により、ウェブ上での予約、時間が近づいたらプッシュ通知で知らせてくれる。共用部のドアロック解除を自宅カードキーで時間制御できるようにもなり、鍵の受け渡しが必要がなくなるという便利機能も付与される。
▼左から、アルテリア・ネットワークス取締役兼事業戦略本部長 大橋一登氏、シャープIoT通信事業本部IoTクラウド事業部長 白石奈緒樹氏、アイホン国内営業本部ネットワークソリューション推進部長 若林一磨氏、アッサアブロイジャパン社長 有田欣生氏。
初期費用は15万円(機材費・施工費用込)、月額費用は380円となっている。全国を対象として2018年春提供開始予定。2018年度は約4,700戸の販売を目標としている。
【関連情報】
・集合住宅向けIoTソリューション「つたえるーむ」
https://www.arteria-net.com/residence/service/facility/tsutaeroom/
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青山学院大学史学科、東京藝術大学声楽科、京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースを卒業。京都造形芸術大学大学院芸術環境専攻(日本庭園分野)修士課程修了。通信キャリアにてカスタマサービス対応並びにコンテンツ企画等の業務に従事、音楽業界にてウェブメディア立ち上げやバックヤードシステム開発、コンサート制作会社での勤務を経て、現在はフリーのヴォーカリスト、ヴォイストレーナー、エディター、ライター。
http://kanoppi.jp