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AI ロボット イメージ

AIに関連した海外メディアの報道 2017年11月第三週

2017.11.17

Updated by Wataru Nakamura on November 17, 2017, 07:00 am JST

「モノを持ち上げる」という困難な問題に取り組むAIベンチャー【The Verge】
人間はものを見ただけで、どのくらいの力で、どのように持ち上げればいいのか瞬時を判断できるが、ロボットにとってこれは難しい。イーロン・マスクのAIラボであるオープンAIやUCLAバークレー校が支援するエンボディド・インテリジェンスというベンチャーは、あらゆるものを持ち上げることに特化したロボットを開発している。

原文:This AI startup wants to solve the hard problem of robots picking things up

あらゆる小売店の自動化をサポートするAIベンチャー【Fast Company】
アマゾンは昨年、レジ不要の自動会計コンビニ「Amazon Go」をオープンしたが、サンフランシスコのPolyというベンチャー企業は、Amazon Goのようなシステムをあらゆる小売店が導入できるよう、カメラとマシンラーニングを活用したシステムを開発している。

原文:This AI Startup Wants To Automate Every Store Like Amazon Go

スマートフォンで利用できるAIを活用した超音波ツール【Wired】
世界初のオンチップDNAシーケンサーを開発したことでも知られるジョナサン・ロスベルグ氏のベンチャー、バタフライ・ネットワークが、iPhoneのライトニングプラグに差し込んで利用できる安価な小型超音波ツール「iQ」を発表。このツールは、マシンラーニングアルゴリズムによるガイドを活用することで、専門家でなくとも産科試験や筋骨格チェック、心臓スキャンなどができる。

原文:ARTIFICIAL INTELLIGENCE IS PUTTING ULTRASOUND ON YOUR PHONE

セールスフォースのEinstein AIプラットフォーム、企業のカスタマーサービス向けのAIボットを導入へ【Venture Beat】
セールスフォースは6日、同社のEinstein AIプラットフォームにAIボットを導入する計画を発表。セールスフォースの同プラットフォームを活用する企業は、自社アプリまたはウェブサイト上でこのボットをカスタマーサービス用に利用できるようになるという。

原文:Salesforce’s Einstein AI debuts bot platform for businesses

中国AIベンチャーのバイテダンス、Muscal.lyを8億ドルで買収【thevideoink】
AIベースのコンテンツプラットフォームを提供する中国バイテダンスが、カリフォルニアに本拠地を置くリップシンク(口パク)動画サービス「Musical.ly」を8億ドルで買収するという。MUsical.lyのアプリは米国や欧州、南米、インドなどでティーネージャーを中心に人気を博している。

原文:Chinese Startup Bytedance Acquires Musical.ly for $800 Million

ウィル・アイ・アムのベンチャーが1億1700万ドルの資金を調達 - 法人市場向けボットを開発か【Venture Beat】
ポップミュージシャンのウィル・アイ・アムが創業したテックベンチャーが最新投資ラウンドで1億1700万ドルを調達。これまでヘッドフォンなどコンシューマー向け製品を開発・販売してきた同社だが、現在アップルの「Siri」やアマゾンの「Alexa」のようなAIを活用したボイスアシスタントを開発しており、カスタマーサービス用に法人に向けてサービスを販売する狙いだ。

原文:Will.i.am’s startup raises $117 million and launches bot engine for enterprise market

AI分野で米国を追う中国の大手IT企業【Business Insider】
中国でのAI関連投資は、2016年米国に続いて世界で2位であったが、世界中のAI投資の66%を占める米国に対し、中国は17%(マッキンゼー調査)とその差はまだ大きい。中国では、エヌビディアとAI分野で提携するバイドゥを始め、先ごろシアトルにAIラボを開設したテンセント、今後3年でAI関連研究に150億ドルを投資する計画を表明したアリババなど大手テック企業がAI分野への注力を進めている。

原文:China's powerhouses focus on AI to surpass the US

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。