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ガスの開栓受付をAIで自動化、ニチガスが年間3万3000件の開栓を対象に

2018.01.11

Updated by Naohisa Iwamoto on January 11, 2018, 11:09 am JST

人工知能(AI)技術を活用し、電話受付の自動化や業務を支援する試みが進む。そうした中で、ガス会社が入居に伴うガス利用の手続き(開栓手続き)のAIによる自動化を実用化する。

AIによって電話受付業務の一部を自動化するのは、LPガス日本瓦斯(ニチガス)。コールセンター委託運営などを手がけるU-NEXTマーケティングと共同で、AIを活用した自動応答サービス「AIコンシェルジュ」を開栓手続きに利用する。2018年1月中にサービスを開始する。

開栓手続きの自動電話応答でAIコンシェルジュは、まずかかってきた電話に応答して問い合わせ内容を振り分ける。開栓の顧客はそのままAIコンシェルジュが対応し、それ以外の顧客は有人窓口へ案内する。開栓の顧客に対しては、利用開始場所のヒアリング、顧客情報のヒアリング、受付情報の確認と進み、自動で受付を完了する。受付完了後に営業担当者に情報を連携するしくみだ。ニチガスでは、今回の自動化により、有人で行っていた年間約3万3000件の開栓受付を無人で行えるようになり、24時間365日の開栓申込みを受けられるようになるという。

ニチガスとU-NEXTマーケティングは、「エネルギー&AIサービス」の共同開発で協業をしており、AIコンシェルジュによる電話受付業務の自動化に取り組んできた。今回の開栓手続きの自動化の実用化はその第一弾となる。両社は今後も電話受付業務全般の自動化に取り組み、第二ステップとしてはニチガスのクラウドシステム「雲の宇宙船」との連携を予定する。さらに、自動化システムの検証を進めた後には、エネルギー小売業界への「エネルギー&AIサービス」の外販を目指す。

【報道発表資料】
U-NEXT マーケティング&ニチガス、エネルギー業界初!AI コンシェルジュを活用し、電話受付業務の一部を自動化!

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。