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ポケットのスマホでバス乗車、超音波チケット「HopOn」
2018.01.24
Updated by WirelessWire News編集部 on January 24, 2018, 07:00 am JST
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2018.01.24
Updated by WirelessWire News編集部 on January 24, 2018, 07:00 am JST
イスラエルのスタートアップ「HopOn」は、NFS(Near Field Communication)を使わない非接触型のチケット・システムを展開している。
同社によれば、バスの料金支払いにスマートフォンを使うにはいろいろな課題がある(「Our Unique Technology」)。例えば、NFCを使うとなると、国によっては対応しているスマートフォンの普及率が問題になる。バス側に実装するハードウェアも高額になり、前後のドア近くに設置しなければならない。また、スマホで購入したチケットを二次元バーコードとして画面に表示させるソリューションもあるが、これもバス側のハードウェアが高額となるし、かざす角度によっては読み取れなくなるので、乗客側もていねいに操作する必要がある。
HopOnは、スマホに専用アプリを搭載し、認証は高周波の音声(超音波)を使う。送受信装置はバスに1台で済み、複数のアプリを同時に認証することも可能だ。バス側に導入する機器が安価で、スマホを読み取り装置にかざす必要もない。ポケットや鞄にスマートフォンを入れたままでも、アプリが立ち上がっていればバスに乗ることができる。朝のラッシュ時などには、料金支払いの待ち行列を短縮することで、移動時間を短くすることができる。
チケット購入は電話機で行う。定期券の発行も可能だし、子供向け、高齢者向けの割引にも対応できるという。バスだけではなく、トラムや鉄道にも適用は可能である。
2012年に設立されたHopOnは、「8200 EISP」というスタートアップ支援プログラムからサポートを得ている。このプログラムを運営しているのは、イスラエル参謀本部諜報局情報収集部門の一部署である8200部隊(Unit 8200)の退役軍人、アーンスト・アンド・ヤング ・イスラエル、テルアビブ大学、その他に法律事務所、金融機関、ベンチャーキャピタルなどである。HopOnのシステムは、イスラエルのほか、チェコ、スペインで導入され、ドイツでもパイロット導入されているという。
【参照情報】
・HOW CAN ISRAELI CITIES COMPETE WITH BERLIN?
・HOPON A BUS AND PAY BY SMARTPHONE
・Israeli app lets you HopOn the bus, hassle free
・Israeli bus ticket app co HopOn raises $3.5m
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