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世界のセルラーIoT接続、5億台を突破し2020年までにさらに5億台増加へ

2018.03.08

Updated by Naohisa Iwamoto on March 8, 2018, 06:25 am UTC

IoT機器をセルラー方式のモバイル通信で接続する端末は、世界市場で年率41%の増加となり2017年前半まで5億台を超えていた--。香港の市場調査会社のカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(以下、カウンターポイント)が公表した、2017年第3四半期のセルラーIoT接続の調査結果で明らかにした。

急増するセルラーIoT接続の中で、通信事業者のシェアを見ると中国の事業者が主役を務める。首位はチャイナモバイルで、セルラーIoT接続の32%を占める。前の四半期に比べて21%という急成長を見せるチャイナモバイルは、中国の巨大市場を利用して他のグローバル事業者を追い抜いた格好だ。4G LTE IoT接続への移行に続いて、NB-IoTの積極的な市場投入で一層の事業機会の確保を狙うとカウンターポイントでは分析する。2位はボーダフォンで10.9%のシェア、前年同期比っで37%の高い成長を見せるものの、急成長するチャイナモバイルモバイルの後塵を拝する結果となった。中国以外の市場でのシェアではボーダフォンがトップを占めるという。3位はチャイナ・ユニコムでシェア9.4%、4位はAT&Tで同6.4%、5位はチャイナテレコムで同5%と続く。

セルラーIoT接続の市場は、アジア全体では前年同期比64.2%と大きな成長を続けている。世界のセルラーIoT接続の中でアジアは57.2%のシェアを持ち、その中で中国は81%を占める結果だという。日本はアジアのセルラーIoT接続の5%、韓国は2%のシェアで、それぞれ前年同期比15%と25%の成長を見せた。

方式別に見ると、2017年第3四半期では4G LTEのコネクションが最も多く半数以上を占めた。2Gと3Gのコネクションも減少しつつあるがいずれも2割以上のシェアを持つ。話題のLTE-MやNB-IoTといったセルラーLPWA(Low Power Wide Area)は、まだ1%に満たないシェアで、導入段階あるいは試行段階にあると見る。

カウンターポイントでは、2020年までにさらに5億台のIoT機器がセルラー接続すると予測する。その増加を担うのは、セルラーLPWA接続と見る。LTE-MとNB-IoTの双方をサポートするデュアルモードモジュールが近い将来に商品化されることが契機となり、セルラーLPWAが今後の推進役になると分析している。

【Webサイト】
Counterpoint(英語)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。