画像はイメージです original image: © chomphunuts - Fotolia.com
現場をゲリラ豪雨や熱中症から守れ! ウェザーニューズとKDDIがセンサーと予報を使ったIoTサービス
2018.07.10
Updated by Naohisa Iwamoto on July 10, 2018, 06:25 am JST
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2018.07.10
Updated by Naohisa Iwamoto on July 10, 2018, 06:25 am JST
ゲリラ豪雨などの天候の急変は、屋外の現場作業員の安全を脅かしている。そうした天候の急変をピンポイントで予測して、危険が迫っているときにアラームで警告警告するIoTサービスを、ウェザーニューズとKDDIが共同で提供を始めた。
新サービスは、「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~+天候予測」と呼ぶもので、建設現場など屋外で働く作業員の安全管理を目的としたIoTクラウドサービスである。新サービスでは、大きく2つの情報を基に天候を予測する。1つは、作業員が現場に携行する気象センサーで取得した気象情報。もう1つはウェザーニューズが提供する1kmメッシュの超局地的気象予測モデル。これらから得た情報を組み合わせることで、大雨などの悪天候が迫ることを予測し、作業現場単位でスマートフォンに対して事前にアラームを配信する。
▼「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~+天候予測」の画面イメージ(ニュースリリースから)
サービス提供に先駆けてウェザーニューズとKDDIの両者は、2018年3月から移動端通信関連事業などを手がけるメディアクリエイトコミュニケーションズの合計66の作業現場で、屋外や高所で実際に作業をするケースの実証実験を行ってきた。ゲリラ豪雨や雷などのアラームを発する実験で、期間中に約400件のアラームを通知して適切な作業判断に活用された。これを受けて新サービスでは、「大雨」に加え、「熱中症」「強風」「雷」「低体温症」「気象警報」の各情報について気象アラームを通知するようにした。
管理者に向けては、作業現場の状況を一元的に可視化して把握できる管理画面を提供する。気象アラームの情報だけでなく、各作業現場の作業員の入場状況を確認。その上で、作業続行、中心の状況判断をオフィスから複数の現場の作業管理者へ報告することができる。また、気象センサーを備えたIoTデバイスでは、作業現場の温度、湿度、気圧、照度、紫外線、騒音を測定でき、スマートフォンなどから情報を確認できる。
2018年7月6日の新サービス開始以降、実証実験を行ったメディアクリエイトコミュニケーションズが継続して本サービスを利用するほか、日本通信エンジニアリングサービス、協和エクシオ、サンワコムシスエンジニアリング、ミライトでも本サービスを利用する予定がある。初期費用は契約単位で12万円、月額費用は1~30アカウントのプランAの6万円から。
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。