中国政府、有害コンテンツ提供を理由に3つの電子書籍プラットフォームにサービス停止命令【Nikkei Asian Review 7/19】
中国政府は先ごろ、有害なコンテンツを提供した疑いで3つの人気電子書籍アプリに新作リリース停止を命令。中国ニュースアプリ大手の趣頭条が提供する「Midu Novels」、「TikTok」を提供するバイトダンス（Bytedance）の「Tomato Novel」の2つのアプリは2019年10月15日まで、3000万以上のユーザー数を持つ「Jinjiang Literature City」は2019年7月29日までのアップデート停止を命じられている。ただし、当局は「有害なコンテンツ」について具体的に定義しておらず、今後コンテンツプロバイダーは自社での検閲を求められることになるとみられる。

原文：China suspends three e-book platforms, citing 'obscene' content

アマゾン、「Audible」の字幕機能発表に出版各社が懸念を表明【The Verge 7/19】
アマゾン傘下でオーディオブックを手がけるオーディブル（Audible）は先ごろ、自社のオーディオブックアプリ向けに機械学習で書き出した字幕を加える新機能「Audible Captions」を開発していることを発表。教育目的の同機能を今年9月に導入する予定を明かした。これに対し、複数の出版社が著作権上の懸念を表明し、この機能の対象から自社書籍を除外することを求めているという。

原文：Publishers are pissed about Amazon’s upcoming Audible Captions feature

電子書籍の海賊版、米出版社の年間被害額は3億ドル規模【Forbes 7/28】
米作家団体Authors Guildが「Book Expo 2019」の中で明かしたデータによれば、米国の出版社が海賊版電子書籍によって被っている損害額は年間3億ドルに上るという。米国での電子書籍の海賊版をめぐっては、2017年のニールセン消費者調査の中でも、国内の書籍売上に3億1500万ドルの損害を与えているというデータが明かされていた。

原文：U.S. Publishers Are Still Losing $300 Million Annually To Ebook Piracy

出版業界の問題となる図書館での電子書籍貸出【Wall Street Journal 7/25】
米出版大手のマクミランが、図書館での電子書籍貸出が電子書籍販売に悪影響を与えていることを受け、図書館向けの電子書籍販売方法を変更するという。新たな契約条件は、新刊書について発売後8週間までは各図書館システムからデジタルコピーへのアクセスが1冊分に制限されるもので、11月1日から実施される。

原文：Library E-Book Lending Poses Rising Problem for Publishing Industry

67年の歴史を誇る「MAD」誌、事実上の廃刊へ【CNN 7/5】
1952年に創刊された米風刺雑誌「MAD」が今年8月号を最後に新作コンテンツの提供やニューススタンド（新聞・雑誌販売店）での販売を終了するという情報筋の話をCNNが伝えている。同誌は今後コミックストアおよび定期購読でのみ購入できるものの、新作コンテンツは提供されず、過去の人気コンテンツの特集誌となるという。

原文：Mad Magazine will vanish from newsstands after 67 years

ハースト、「Elle」および「Marie Claire」の新たな出版ディレクターにキャロル・スミス氏を指名【New York Post 7/9】
米大手出版社のハースト・マガジンは現地時間7月9日、同社で長年シニア・バイス・プレジデントおよび出版ディレクターを務めてきたケヴィン・オマリー氏の退職にあたり、「Elle」および「Marie Claire」の新たな出版ディレクターにキャロル・スミス氏を指名。2011年から「Harper's Bazaar」のバイス・プレジデントおよび出版ディレクターを務めてきたスミス氏は、今後3誌を監督することになる。

原文：Hearst taps new publishing director for Elle and Marie Claire