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シアトルで開発されるバリアフリーなデジタルマップ ほか

Map information News September 1st week,2019

2019.09.09

Updated by Wataru Nakamura on September 9, 2019, 07:00 am JST

自動運転車向けHDマップで復活を目指すTomTom【Bloomberg 9/4】
自動車向け衛星ナビゲーションで知られてきたデジタルマッピング企業であるオランダのトムトム(TomTom)は近年、「Google Maps」などの地図アプリを搭載するスマートフォンに押され、業績を大きく悪化させてきた。そこで、同社は自動運転車などで活用されるHDマップに注力することで再起を図ろうと試みている。トムトムはこれまで自動運転プロジェクト「Apollo」を進める中国バイドゥとの提携、自動運転プログラム「Symbioz」を進めるルノーとの提携などを発表。HDマップ市場でシェア60%を占めるようになっているという。

原文:TomTom Maps Out Revamp With Bet on Self-Driving Cars

シアトルで開発されるバリアフリーなデジタルマップ【Yes Magazine 8/21】
車椅子などを利用する身体障害者にとって、従来のマップアプリは最短ルートは提示しても坂の傾斜やアクセスしやすい入り口などが考慮されたバリアフリーなルートを提示するわけではない。シアトルで開発中の「Access Map Seattle」はこのようなニーズに応えるもので、道を傾斜の険しさで色分け表示したり、カーブカット(歩道と車道の段差解消のために縁石を低くした部分)やエレベーター、歩道を遮る工事現場などの場所を表示するといった配慮を加えている。

原文:How Steep Is That Sidewalk? A Digital Map for People With Disabilities

ソフトバンクが支援するMapbox、日本のスマートインダストリー分野に進出【Nikkei Asian Review 2019 9/4】
2011年にワシントンで創業されたマッピングスタートアップのマップボックス(Mapbox)は現在、日本の大手建設機械メーカーである小松製作所にマッピングサービスを提供している。このマッピングサービスは、エンジニアが建設現場をモニタリングし、リアルタイムで仕事量を調整することを可能にするもので、同社はオートメーション・スマートインダストリー分野を将来の成長基盤としたい狙いだ。

原文:SoftBank-backed Mapbox finds its way into Japanese smart industry

現実世界の3Dマッププラットフォームを作る6D.ai【Venture Beat 8/27】
スマートフォンカメラのみを使って現実世界の3Dマップを作成する技術を開発する6D.aiは米国時間8月27日、チップメーカーのクアルコムの「Snapdragon」モバイルプラットフォーム向けに自社技術を提供することで同社との提携を発表。また、6D.aiはこれまでのiOSに加え、Android向けにも自社プラットフォームの展開を開始している。

原文:6D.ai creates platform for a 3D map of the world

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。