画像はイメージです original image: LIGHTFIELD STUDIOS / stock.adobe.com
2030年代の次世代ネットワークに向けて、NTT、インテル、ソニーが国際フォーラムを設立
2019.11.01
Updated by Naohisa Iwamoto on November 1, 2019, 13:00 pm JST
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2019.11.01
Updated by Naohisa Iwamoto on November 1, 2019, 13:00 pm JST
2020年代の「5G」のその先、2030年代の新しいコミュニケーションに向けたネットワーク基盤の構築に向けて、業界フォーラム「Innovative Optical and Wireless Network (IOWN) Global Forum」(以下、フォーラム)が設立された。NTT、インテル、ソニーが設立したもので、次世代コミュニケーションに向けたネットワーク基盤の実現を促進する。
5Gが普及した後の2030年代には、遠隔診療、防災、教育、自動運転、金融、エンタテインメント、スポーツ、製造などの多様な分野で次世代のコミュニケーションが進展することが想定される。そうした中で、フォーラムでは(1)オールフォトニクス(光)ネットワーク、(2)エッジコンピューティング、(3)無線分散コンピューティングといった主要技術で構成する新しいコミュニケーション基盤の実現を目指す。
研究開発に臨む分野としては、「先進的な光電融合技術を活用したフォトニクス関連研究開発」「分散コンピューティング関連研究開発」「スマートな世界をつくるユースケース・ベストプラクティスとそれを実現する研究開発」の3分野を掲げる。
NTTは、将来のコミュニケーション基盤として、IOWNの構想を提唱してきた。フォトニクス技術に着目した研究開発などを続けてきた成果を、フォーラムの取り組みに生かす。インテルは、データセンターやエッジコンピューティング分野のインフラ技術で、IOWNの取り組みを支える。ソニーはリアリティの高いエンタテインメントをリアルタイムに伝送できる可能性をIOWNで追求し、新しい価値創造を目指す。
フォーラムでは、NTT、インテル、ソニーの3社で設立時のボードメンバーを選定する予定。その後、テクノロジー企業や通信事業者を含めた幅広い分野の企業の参加を促す。NTTのIOWN構想を端緒とするフォーラムにグローバルの主要企業を集めることで、次世代のネットワーク基盤構築の主導権を握ることを目論む。
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。