画像はイメージです original image: nungning20 / stock.adobe.com
保存期間が2倍に。米スタートアップの食用コーティングを施したアボカドが欧州で発売 ほか
Food technology News December 4th week,2019
2019.12.25
Updated by Wataru Nakamura on December 25, 2019, 09:44 am JST
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Food technology News December 4th week,2019
2019.12.25
Updated by Wataru Nakamura on December 25, 2019, 09:44 am JST
プラスチック容器への反発で過去のリサイクル技術に脚光【WSJ 12/8】
BPやダウのようなプラスチックメーカー、コカ・コーラやダノン、ユニリーバなどプラスチック容器を使用する企業では近年、環境負荷の高いプラスチック容器への世論の反発や規制拡大を受け、従来のリサイクル手段より高品質にプラスチックを再利用できる「ケミカル・リサイクリング」という技術に多額の投資を行っている。熱科学的なプロセスでプラスチックを再資源化するこの技術は、数十年前から存在していたものの、高いコストや需要の少なさによりほとんど活用されてこなかった。
原文:Plastic Backlash Leads to Bets on Old Recycling Technology
保存期間が2倍に。米スタートアップの食用コーティングを施したアボカドが欧州で発売【The Guadian 12/9】
米フードテックスタートアップのアピール・サイエンシズ(Apeel Sciences)が開発した食用コーティングが施されたアボカドが先ごろ、欧州諸国で発売された。この食用コーティングは農産物を保護し、その保存期間を伸ばす(アボカドでは2倍)もので、食品廃棄やプラスチック容器の削減に役立つ可能性がある。
原文:Avocados with edible coating to go on sale in Europe for first time
ユニリーバ、新たなフードテック・イノベーションハブに9400万ドルを投資【Food Ingredients First 12/9】
ユニリーバは先ごろ、オランダのヴァーヘニンゲン大学の新たなグローバル・フード・イノベーション・センター「Hive」に9400万ドルを投資。新たな拠点では、同社の「Knorr」、「Hellmann's」、「The Vegetarian Butcher」、「Calvé」などの食品ブランドに向けた植物ベースの材料や肉代替品、サステイナブルなフードパッケージ、栄養価の高い食品などの研究を行うという。
原文:Unilever funnels US$94m into new global food-tech innovation hub in the Netherlands
果物や野菜の輸送箱に入れるだけで鮮度を長持ちさせる保存技術【Chicago Tribune 12/5】
米シカゴのノースウェスタン大学発のハゼル・テクノロジーズ(Hazel Technologies)は、果物や野菜の輸送箱に乾燥剤のようなパッケージを入れるだけで保存期間を伸ばせる技術を開発している。このパッケージは少量のエチレン抑制剤を放出し続けることで、輸送箱の中の青果物の老化を遅らせるもので、すでに北米・南米の12カ国100社の顧客企業に利用されている。
乳製品代替品スタートアップのPerfect Day、動物質を含まない乳脂肪を開発へ【The Spoon 11/19】
カリフォルニア州バークレーのフードテックスタートアップのパーフェクト・デイ(Perfect Day)は現地時間11月19日、遺伝子組み換え酵母を活用した動物質を含まない乳脂肪の開発チームを結成することを発表。乳タンパク質を作り出す特殊な発酵プロセスを開発した同社は、7月には自社の牛乳代替品を使ったアイスクリームを発売していた。
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登録はこちら1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。