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IoT機器の製造から廃棄までをセキュアに、サイバートラストとパナソニックが開発連携

2020.02.06

Updated by Naohisa Iwamoto on February 6, 2020, 06:25 am JST

IoT機器は、製造して販売するだけではなく、その後も運用保守や最終的な廃棄や再利用まで、ライフサイクルを通じて機器や利用者、データなどの真正性を確保して利用する必要がある。こうしたIoT機器のセキュアなライフサイクル管理に向けて、サイバートラストとパナソニック セミコンダクターソリューションズ(以下、パナソニック)は開発連携の検討を行う。

両社は、開発連携の検討に合意し、覚書を締結した。この合意は、IoT機器の製造から廃棄までのライフサイクル全体にわたる安全性向上の実現を目指すもの。両社が持つ技術やサービスの機能を活用し、 IoT 機器が本物であることや利用者の本人確認による真正性の確保、データの改ざん検知などによる完全性の確保などを行い、システムの有効性を担保する基盤としての「IoT機器向けトラストサービス」の運用基盤の確立の可能性を探る。

具体的には両社が合意に基づいて、サイバートラストが提供するIoT機器のセキュアな利用に向けたサービス基盤である「Secure IoT Platform」(SIOTP)と、パナソニックが提供する多機能セキュアICの「MN67S3C0 シリーズ」の開発連携についての検討を始める。電子的な認証を行うための信頼の基点となるトラストアンカーを保有したMN67S3C0 シリーズをIoT機器に組み込み、SIOTPの基盤を使って証明書による認証を実行することで、機器の製造から破棄、さらに再利用にいたるまでのライフサイクル全体にわたる安全性を確保できるようにする。

【報道発表資料】
サイバートラストがパナソニックと IoT 機器のライフサイクル全体の安全性向上を目指して開発連携の検討を開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。