IT用語としての“DX”はその解釈が多岐に渡るため「単なるデジタル化と何が違うのか」がよくわからないビジネスマンが多いはずですが、エンドユーザー目線でのDXは比較的簡単です。
1)あるはずのものが消えていた
2)予想しなかった身体感覚を実感した
3)とんでもないスピードや品質に驚愕した
4)あまりの使いやすさに唖然とした
これらを一言でまとめてしまうとしたら予期せぬUX(User Experience:ユーザー体験)、すなわち「予想しなかった使い心地に対する共感」こそがDXなのかもしれません。2時間程度の映画をわずか数秒でダウンロードする5G、現実以上に解像度が高いのではないかとさえ思わせる8Kなどは「不要な高機能」と認識されがちですが、一度でもそれを体験してしまうともはや後戻りできないのも事実。一方、「ハンコ(判子)が不要になった」「持続化給付金が申請した翌日に振り込まれた(残念ながらこれは日本の例ではありませんが)」といった単なる制度の変更も「予想しなかった使い心地」と言えるでしょう。つまりDXは、ハード/ソフトウエア、通信、サービス、輸送、制度設計、など私たちの生活を取り巻く可視化されないものも含めた全ての環境をデジタルの力でアップデートさせようとする運動体であり新しい体験であると言えるでしょう。
したがって、DX的価値を提供しようとするベンダーには徹底的な現場感覚が求められます。何よりも自分自身がその価値に最初に共感するユーザーでなければなりません。今回の「新教養主義宣言・DX編(No.1)」は、KDDI株式会社でオープンイノベーションを推進する中馬和彦(ちゅうまん・かずひこ)氏(経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長)と日産自動車株式会社で次世代のクルマの体感価値を研究する宮澤秀右(みやざわ・しゅうすけ)氏(コネクティドカー&サービス技術開発本部・ソフトウエア&ユーザーエクスペリエンス開発部・部長)の2人が、5Gが実現するであろうDX的近未来を予想します。大企業の中間管理職の2人が語るDXという意味で、働き方のDXに関する話題も飛び出すかもしれません。司会はWirelessWireNews発行人の竹田が務めます。
日 程:2020年10月30日(金曜)19:00〜
会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。Peatixでお申し込みの方に事前に招待メールをお送りします。
参加料:¥1,000(税込):チケットの購入期限は当日10月30日の18:00までとさせていただきます
申込み:Peatixよりお申し込みください。(申込みはこちら)
主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)
中馬和彦(ちゅうまん・かずひこ)氏
宮澤秀右(みやざわ・しゅうすけ)氏
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