日本の茶文化にみる身体知
Physical Intelligence in Japanese Tea Culture
2022.01.14
Updated by WirelessWire News編集部 on January 14, 2022, 07:30 am JST
Physical Intelligence in Japanese Tea Culture
2022.01.14
Updated by WirelessWire News編集部 on January 14, 2022, 07:30 am JST
「新教養主義宣言」は、いわゆる「博覧強記であること」を重視しません。むしろ優れた職人などに観察される身体的な暗黙知、あるいはその暗黙知を行使する/しないという態度、そしてある種の優しさの中にこそ教養的なものが潜んでいると思います。それが体現されている一つの例が「日本の茶文化における身体知」であると考えます。
1月28日(金)の新教養主義宣言は、日本の千利休研究の第一人者、静岡文化芸術大学・前学長で現在はMIHO MUSEUM館長の熊倉功夫氏をお招きし、以下の質問にお答えいただく、という形式で進めます。
1)日本の茶文化は男性の社交手段から、明治以降は女性向けのお稽古事として発展してきましたが、「教養」という要素は一貫しているのではないかと思います。日本の茶の湯の歴史をふまえて、熊倉先生の考える茶の湯と教養についてお聞かせください。
2)お茶が育んだ日本人の教養は、座学ではなく、実際にお稽古をしたり、お茶事に招き、招かれるという身体的な経験が基礎になっているかと思いますが、身体性のある教養としての茶の湯文化について、先生のお考えをお聞かせください。
3)日本のいわゆる伝統文化はお稽古人口の減少等が課題になっています。今後、茶の湯を通じた日本人の教養や身体知を継承する、または復権することについて、何が必要と思われますでしょうか。
4)日本の茶文化は海外の方にも普及されています。日本の茶文化を通じた国際交流と身体知の関係、あるいはその特徴について、先生のお考えをお聞かせください。
聞き手は同志社大学社会学部メディア学科教授・佐伯順子氏です。
●日 程:2022年1月28日(金曜)19:00〜(1時間程度の講義の後に気楽な雑談の時間を予定しています)
●会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。
お申込みはこちら http://ptix.at/DzAYx7
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
●参加料:¥1500(税込)
※チケットの購入期限は当日1月28日の18:00までとさせていただきます。
●主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)
語り手:熊倉功夫(MIHO MUSEUM館長)
1943年東京生まれ。東京教育大学文学部にて日本文化史を専攻。文学博士。京都大学人文科学研究所、筑波大学、国立民族学博物館教授、静岡文化芸術大学学長などを経て、現在はMIHO MUSEUMおよび茶の都ミュージアム館長。茶道史や寛永文化に加え、日本の料理文化史や民芸運動なども幅広く研究対象とする。2013年に和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたのは当時「文化の保護・継承 国民会議」の会長職を務めた熊倉氏の功績が大きい。
聞き手:佐伯順子(同志社大学社会学部メディア学科教授)
1961年東京生まれ。学習院大学文学部史学科を経て、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程満期退学。国際日本文化研究センター客員助教授、帝塚山学院大学教授などを経て現職。『遊女の文化史』、『「色」と「愛」の比較文化史』、『「女装と男装」の文化史』、『明治<美人>論──メディアは女性をどう変えたか』、『男の絆の比較文化史──桜と少年』『男の絆の比較文化史──桜と少年』など著書多数。
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