画像はイメージです original image: Route16 / stock.adobe.com
新・和室学―世界で日本にしかない空間文化 第2回
2022.02.04
Updated by WirelessWire News編集部 on February 4, 2022, 08:49 am JST
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2022.02.04
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和室は世界に誇る日本の文化である。東京大学大学院工学系研究科特任教授・松村秀一氏が塾長を務める「新・和室学―世界で日本にしかない空間文化」第2回のご案内です。
日本には、固有の歴史の中で独自に育まれ洗練されてきた建築等の空間とそこでの文化的な営みのかたちがあります。様々な生活文化が国境を超えて同質化へと向かう現代にあって、この国で独自に洗練されてきた空間文化は後退しつつあるようにも見えながら、その実、その可能性を大きく広げ世界で輝く時を、今か今かと待っています。本講では、世界で輝く時を待つ日本独自の空間文化について、異なる専門家の様々な視点からのガイダンスによって具体的な理解と思考を深めていきます。
第2回、ゲストは第1回に引き続き、奈良女子大学教授・藤田盟児氏(建築史)。今回のテーマは、《日本と西欧と東欧から生まれたモダニズム》です。
前回の藤田さんは、前半では「和室」という日本独自の空間の形成過程を明らかにし、後半では「ウへ・シタ」と「カミ・シモ」からみた日本の原文化と文字の関係を紐解きながら、空間からみた日本文化の独自性を語り、最後は日本文化の特性を「海で生まれた文化と言語」とし、話は21世紀の社会にまで及び、「ローカリティを内包する豊かなユニヴァーサリティとして構築できるのではないか」と結ばれました。
第2回の今回は、日本独自の時間・空間の感性に関するオリジナリティ溢れる藤田説をさらに展開、江戸時代の日本の文化が19世紀のヨーロッパに及ぼした影響、そしてそれがやがて20世紀のいわば世界様式「モダニズム」に結び付き、ブーメランのように日本に戻ってきたというあたりに話が及びます。中世の和室の成立からスタートした話は、ついに21世紀の「今、ここ」に結び付きます。このダイナミックな話の展開、藤田さんの独特の語り口とともに、今からとても楽しみです。
お申込みいただいた方が当日お時間に都合がつかなくなった場合には、動画アーカイブでオンデマンド視聴を提供しますので、ご安心ください。
●日 程:2022年2月24日(木曜)19:00〜21:00(予定)
●会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。
お申し込みはこちら http://ptix.at/3UWNWP
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
●参加料:¥1500(税込)
※チケットの購入期限は当日2月24日の18:00までとさせていただきます。
●主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)
松村秀一
1957年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。現在、東京大学大学院工学系研究科特任教授。著書に“Open Architecture for the People”Routledge、2019年、『空き家を活かす』朝日新聞出版、2018年、『ひらかれる建築-「民主化」の作法』筑摩書房、2016年、『建築再生学』市ヶ谷出版社、2016年、『建築-新しい仕事のかたち 箱の産業から場の産業へ』彰国社、2013年、『箱の産業』彰国社、2013年、『団地再生』彰国社、2001年、『「住宅」という考え方-20世紀的住宅の系譜-』東京大学出版会、1999年、『「住宅ができる世界」のしくみ』彰国社、1998年など。
藤田盟児
1984年、東京大学工学部建築学科卒業(工学士)、1991年、東京大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。奈良国立文化財研究所、名古屋造形芸術大学助教授、広島国際大学教授を経て、現在、奈良女子大学教授。著作に、『和室学』平凡社、『日本建築様式史』美術出版、『中世的空間と儀礼』東京大学出版会、『中世の空間を読む』吉川弘文館、『日本美術全集』小学館、ほか共著多数。
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