画像はイメージです original image: northsan / stock.adobe.com
パナソニック システムソリューションズ、大阪ガス姫路製造所にローカル5Gシステムを納入
2022.03.23
Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2022, 17:54 pm JST
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2022.03.23
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パナソニック システムソリューションズ ジャパン(2022年4月からパナソニック コネクトに社名変更予定)は2022年3月15日、大阪ガスとDaigas ガスアンドパワーソリューションから『ローカル5Gシステム』を受注したことを発表した。都市ガスを製造している大阪ガス姫路製造所を対象に、5Gコア設備をはじめとするネットワーク機器や基地局などを2022年3月から順次納入する。
パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、2020年9月に大阪ガスの泉北製造所に「自営等BWA(Broadband Wireless Access)システム」を納入し、コンサルティングやプラント業界特有の現場環境に合わせたネットワーク設計、24時間365日の遠隔サポート体制などで、製造現場におけるセキュアで安定した自営無線ネットワークの導入・構築・運用を支援してきた。今回の姫路製造所では、高速・大容量・低遅延という5G通信の特徴を生かしたローカル5Gのネットワーク環境を軸に、Wi-Fiも含めた現場に最適なマルチネットワーク環境を構築する。
今回のローカル5Gシステムでは、ローカル5GによるSIM認証を利用することで未確認の端末からは接続させない高いセキュリティを保ったネットワーク運用が可能になる。さらにローカル5Gだけでなく、IoTデバイスと親和性が高いWi-Fiなどを併用することで、災害や外部環境の影響を受けにくいマルチネットワークで電波の届かないところを減らす5Gのエリア対策に取り組む。
プラント業界では、少子高齢化や熟練者の退職に伴う人材不足により、現場作業の省人化の実現や属人化の解消、業務ノウハウの継承が課題となっている。また、自然災害などの有事の際の迅速な対応や作業員の安全管理なども求められている。今回のローカル5Gシステム導入で、大阪ガス姫路製造所ではセンサー技術やロボティクスなどを活用したデジタル点検、スマートグラスやウェアラブル機器などを活用した遠隔指導、QoS(Quality of Service)制御によるリアルタイム映像伝送を活用した遠隔立ち会い、位置情報収集による現場社員の安全管理など現場のDX実現を目指す。
またパナソニック システムソリューションズ ジャパンは、計画立案や要件定義などのコンサルティングをはじめとした導入・構築・運用までのトータルサポートや将来展開を見据えた現場DXをサポートするエンドツーエンドでのサービスを提供する。具体的には、現地環境に合わせた無線シミュレーションによるエリア設計や現地調査、置局設計などの企画・コンサルティングに加え、ネットワーク設計やシステム検証、無線局免許取得支援などのSIサービスを提供する。さらにネットワークオペレーションセンター(NOC)から、泉北製造所へ導入済みのシステムと今回導入する姫路製造所のローカル5Gシステムを統合管理することで、ネットワーク運用・管理コストの削減を実現する。
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