(写真:frantic00 / shutterstock)
2022年ノーベル物理学・化学賞 受賞研究解説放談
Details about the 2022 Nobel Prize in Physics and Chemistry Winning Research
2022.09.30
Updated by Schrodinger on September 30, 2022, 16:43 pm JST
(写真:frantic00 / shutterstock)
Details about the 2022 Nobel Prize in Physics and Chemistry Winning Research
2022.09.30
Updated by Schrodinger on September 30, 2022, 16:43 pm JST
物理・化学・医学・生理学という区別には、既にあまり意味がなくなりつつある最先端研究分野ですが、今年もノーベル賞(the Nobel Prize)を巡る狂騒がスタートします。10月3日(月)に医学・生理学賞、4日(火)に物理学賞、5日(水)に化学賞、6日(木)に文学賞、7日(金)に平和賞、10日(月)に経済学賞が発表される予定です。NHKも特設サイト「ノーベル賞2022」を用意し、報道準備を整えたようです。
この賞の社会的意義については賛否両論が渦巻くところではありますが、「シュレディンガー(=1933年のノーベル物理学賞受賞者)の水曜日」としては、あまり面倒なことは考えず、今年の物理学賞・化学賞を受賞した研究について(可能な範囲で)解説を試みる時間にしよう、ということになりました。
下馬評や日本人受賞者の有無を問題にするのではなく、あくまで受賞対象となった研究内容の詳細を予習ナシで解説・評価するという試みです。実際は、受賞研究を肴(さかな)にして盛り上がろう、というだけの話ですが、物理や化学の基本的な知見がある方にとっては案外面白く、かつ高度な雑談になると思います。日本のメディアは、日本人受賞者がいないとわかった瞬間に幕引きになってしまいがちですが「シュレディンガーの水曜日」は一味違うのであります。
今週水曜日(5日)の化学賞の発表が18時半過ぎと想定されているので「シュレディンガーの水曜日」はその発表を受けて、19時半から開講します。前日(4日)の物理学賞の受賞研究と併せて解説します。なお、かなりの確率で「ここだけの話」が展開される可能性があるので、取材を目的としたメディア関係者の方は入場できません。詳しくは下記募集要項をお読みください。(竹田)
[注意事項]
・匿名、あるいはニックネームでは参加できません。
・Zoomにログインしたら「名前の変更」ボタンでご自身の参加者名を、名前@所属機関(または自営)形式に書き換えてください。
・音声はミュートにしてください。ビデオはオンで参加されることを奨励します。
・取材目的及びメディア関係者は参加できません。
・画面キャプチャ、録画等の行為は一切禁止します。
・その他、不適切と事務局が判断した場合は強制的に退出させていただきます。
・入場者数を制限する場合があります。
以上についてご了解のうえで、こちらのPeatixのページからお申込みください。前日までに参加用URLをメールでお送りします。
「シュレディンガーの水曜日」は、毎週水曜日19時半に開講するサイエンスカフェです。毎週、国内最高レベルの研究者に最先端の知見をご披露いただきます。下記の4人のレギュラーコメンテータが運営しています。
原正彦(メインコメンテータ、MC):東京工業大学・物質理工学院・応用化学系 教授
1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、1983年修士修了、1988年工学博士。1981年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。1985年4月から理化学研究所の高分子化学研究室・研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能(後に揺律機能)などの研究チームを主管、さらに理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長を歴任。現在は東京工業大学教授、地球生命研究所(ELSI)化学進化ラボユニット兼務、理研客員研究員、国連大学客員教授を務める。
今泉洋(レギュラーコメンテータ):武蔵野美術大学・名誉教授
武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがけ、'99年に武蔵野美術大学デザイン情報学科創設とともに教授として着任。現在も新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動中。
増井俊之(レギュラーコメンテータ):慶應義塾大学環境情報学部教授
東京大学大学院を修了後、富士通、シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米Appleにて研究職を歴任。2009年より現職。『POBox』や、簡単にスクリーンショットをアップできる『Gyazo』の開発者としても知られる、日本のユーザインターフェース研究の第一人者だがIT業界ではむしろ「気さくな発明おじさん」として有名。近著に『スマホに満足してますか?(ユーザインタフェースの心理学)(光文社新書)など。
竹田茂(司会進行およびMC):スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人
日経BP社でのインターネット事業開発の経験を経て、2004年にスタイル株式会社を設立。2010年にWirelessWireNewsを創刊。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997〜2003年)、独立行政法人情報処理推進機構・AI社会実装推進委員(2017年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社)、『モビリティと人の未来 自動運転は人を幸せにするか』(平凡社)、近著に『会社をつくれば自由になれる』(インプレス/ミシマ社)、など。
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちらオンラインイベント「シュレディンガーの水曜日」の運営事務局です。東京工業大学・物質理工学院・原正彦研究室の協力の下、WirelessWireNewsが主催するオンライン・サイエンスカフェです。常識を超えた不思議な現象に溢れた物質科学(material science)を中心に、日本の研究開発力の凄まじさと面白さを知っていただくのが目的です。