フィンランドのノキアは、ミリ波帯を利用する新たな5G固定無線アクセス（FWA）受信機を発表した。光ファイバーの敷設が困難な地域にも、事業者が信頼性の高い超高速無線ブロードバンド・サービスを提供することが可能になる。

新たな受信機は、これまでミリ波を活用したFWAが直面してきた減衰や障害物、見通し線での運用などの制約に対応するもの。バルコニーや壁、ポールなどに取り付け可能で容易に設置できるデザインとなっている。

独自の360度視野技術とノキア・ベル研究所の高度なアルゴリズムにより、様々な無線環境に自動的に適応する。また、最大27dBiの高利得アンテナを搭載し、見通し外（NLOS：Non Line of Sight）環境でも性能を発揮するという。

ノキアのブロードバンド・デバイス担当VPを務めるDirk Verhaegen氏はこのデバイスについて「FWAサービスのゲームチェンジャー」とし、「FWAの導入に成功した通信事業者は、容量に関する課題に直面することがしばしばです。当社の高利得、360度ミリ波技術は、ミリ波に関連する見通しのハードルを排除し、事業者がFWA網を展開し、迅速に容量を追加することを容易にします」とコメントしている。

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