船舶向け通信サービスを手がけるInmarsat Maritimeは、サウジアラビア国営石油会社のアラムコと5Gメッシュネットワークに関するMoU（協力覚書）を締結したことを発表した。アラビア湾周辺のアラムコのオフショア施設への広帯域接続の提供が目的。

Inmarsatによれば、この技術は猛暑や砂嵐、強風、水の蒸発など同地域の厳しい気象条件下で信頼性の高い高速通信を提供できるよう設計されている。今回のMoUは、今年2月に英国のラトランド・ウォーターで実施された屋外ネットワーク試験の成功を受けたもので、は水上でのミリ波（mmWave）信号の高い信頼性やスループットが実証されていた。両社はこの技術が実際にアラビア湾の環境にマッチするかを確認するため、今年後半にもさらなるテストを実施する予定だという。

Inmarsat Maritimeのプレジデントを務めるBen Palmer氏は「この新たな5Gメッシュ技術は、アラムコの現場の効率を最大化させる。持続可能性を向上させ、乗組員により良い体験を提供し、サイバー攻撃からビジネスを保護するための重要な一歩となる」とコメントしている。

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