コアネットワークやOpen RANソフトウエアを手がける米Mavenirは、ミリ波を使用した世界初のOpen RAN 5G（SA方式）のテストで、全米科学財団（NSF）が運営する産学連携プログラム「先端ワイヤレス研究プラットフォーム（Platforms for Advanced Wireless Research：PAWR）」と協力することを発表した。このテストは、PAWRがソルトレークシティで運営するテストベッドであるPOWDERで実施される。

Mavenirによれば、このOpen RANシステムは同社の5Gコアとオープン無線ユニット（O-RU）、分散ユニット（O-DU）、集約ユニット（O-CU）で構成されており、大部分がユタ大学のキャンパス内に設置されている。PAWRによれば、すでに初歩的なテストは完了しており、今後は様々なユーザーデバイスを使った広範なテストと評価が開始される。

Mavenirのアクセスネットワーク、プラットフォームおよびMDE（変復調装置）担当プレジデントを務めるBG Kumar氏は「これはMavenirと業界にとって重要なマイルストーンです」とし、「当社は、5Gミリ波が拡張モバイルブロードバンド、固定無線アクセス、スマートシティなど様々なユースケースに超高速で信頼性の高い接続性を提供できることを証明します」とコメントしている。

[関連情報]
・PAWR Announces 5G Open RAN Testing With Mavenir at POWDER Testbed
・Test and Measurement: Mavenir to use PAWR testbed to test O-RAN mmWave 5G SA