Panasonic Connect Europe（パナソニック・グループでBtoBソリューションサービス等を担う事業会社の欧州支社）は、ドイツのミュンヘンにあるパナソニックのキャンパスにローカル5Gのテスト施設を開設したことを発表した。同社は複数の5G-as-a-Service（5GaaS）プロバイダーと提携し、欧州全域でローカル5Gのより容易な導入／運用を目指す。

このテスト施設は、パナソニックのカスタマー・エクスペリエンス・センター（CXC）内に構築され、同社のローカル5G網の導入や設定、保守の容易さを紹介するもの。CXCには2つのセルが設置され、顧客やパートナー企業は、アプリケーションとパナソニックの「TOUGHBOOK 5GSA」デバイスを使用したハンドオーバー試験を実施し、5Gによるネットワーク容量増加のメリットを体験できる。

また、高度な暗号化プロトコル、アプリケーションに最適化されたアップリンクおよびダウンリンクのスループット変更、ローカル5G網のセキュリティ強化・制御なども体験できるという。

パナソニックは新たなテスト施設について、「多くの組織が、効率性と接続性を強化するために5Gの可能性を解き放とうとしていますが、何らかの懸念があったり、どのように進めるべきなのかが分かっていない場合もあります」とし、「当社はコネクティビティに関するノウハウと5Gに最適化された多数のモバイル機器を持っており、従来のネットワークや公共の5Gではニーズを満たせない欧州全域の顧客や見込み客向けに、安全で超高速なローカル5G網を提供することは自然なネクスト・ステップです」とコメントしている。

[関連情報]
・Panasonic Provides Private 5G Network & Testing Facility for Customers
・Panasonic unveils private 5G network and testing facility in Munich
・Panasonic Launches Private 5G Network Testing Environment in Munich